フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

2019年06月

伊吹山

大津まで来たのに研修だけで帰るのはもったいない。

IMG_6870そう思って、伊吹山の山頂を目指すことを企んだ。
伊吹山は花の山と言われている。
2分遅れで近江長岡駅に着き、猛ダッシュでバスへと向かったけど、運転手さんはのんびりしていて、1分遅れての出発だった。
アウトドアに急ぐ、焦るは禁物。ゆっくり行こう。
登山口で入山協力金を払い、入山届けを出して出発。
山頂までの道はほぼ1本道で迷う心配もなさそう。


3合目で休憩していると、元気な若者4人組に出会った。
男の子ばかりのグループで、上り坂も少し広い道なら、ぴょんぴょん走ったり、歌を歌ったり、元気なことこのうえない。
その中の人懐こそうな男の子は「休憩ですか?ぼく、山に登るの初めてなんですよー」とニコニコしていた。

IMG_68637合目を過ぎると、ややスピードが遅くなる。
伊吹山は漫画のように山肌の道をくねくねと登っていく。
六甲山のように木々の中の道ではないので、太陽を浴びながらひたすら登り続ける。写真の手前が登山道だ。
休憩ポイントもない。
8合目あたりが最もハードなようで、石がゴロゴロした急な道をとにかく上がるしかない。ここまで眼を楽しませてくれた花もない。

スタートして約3時間、山頂到着。
22種類ものソフトクリームを売っていて、かなりハートを掴まれたが、風が強く、汗だくの体はすぐに寒さを感じて、ソフトクリームの魅力はすっかり小さくなってしまった。



IMG_6874山のお昼ごはんは、どの山でも必ずと言っていいほど誰かがカップラーメンを食べている。
ここ何年かのブームのようにも思う。
でも、汗だくで登ってきてからの、あの味はなんともおいしいだろう。

先ほどの若者4人組は、「写真撮ってくださーい!」と相変わらず元気いっぱいだ。




彼らのように、時に走ったり、歌ったりしながら山頂に着く人たちもいる。
方やわたしのように、ゆっくり、ゆっくり、休憩しながら到達する人もいる。
プロセスは違うが、ゴールは同じ。
ゆっくりでも、歩みを止めなければ山頂には必ず着く。
登りが大変なようにも思ったけど、下りの方が気を抜けない。
「家に帰るまでが遠足です!」は名言だと思う。

いつも不思議に思うのは、人工物がない場所を歩くのが楽しい山歩きだけど、舗装路まで降りてくるとほっとする。なぜだ。
帰ってからバックパックを解いてみると、研修会資料は汗でボロボロになっていた。
先生方、すみません。

行程:近江長岡駅〜伊吹山上野登山口〜 ひろきち地蔵〜徳蔵山〜伊吹山山頂〜びわこ展望台〜来た道を戻る〜伊吹山上野登山口〜長浜駅
距離:11.4km
時間:5:54:46(昼食休憩除く)
標高:1,377m 
 

6月のあおぞらレポート

CIMG9847 6月も半ばを過ぎたというのに、梅雨入りしていない神戸です。

今月の「あおぞら色彩楽園」は、時折強い風が吹きましたが、すっきりと晴れた公園にはポツポツと子どもたちが集まってきてくれて、約100名の親子で賑わいました(6月16日:大倉山公園)


 ところが、途中で黒い雲が流れてきて、バラバラと大粒の雨が落ちてきました。
大急ぎで画用紙にカバーをかけに行くあおぞらスタッフ、そしてタオルや傘を取り出す保護者の方々。

そう、急な雨で少々バタバタと動いていたのは大人だけでした。

 子どもたちは、どうしていたのでしょう。


CIMG9853 子どもたちの多くは、落ちてくる雨に動揺することもなく、絵筆を動かして眼の前の色に没頭していたり、立体物をつくることに夢中になっていました。

 その堂々とした姿には、真のアーティスト、クリエイターの風格がしっかりと備わっていて、作品、すなわち「自分」と向き合い、「自分」を感じている様子が感じられました。
中には作品を完成させて一息ついた後に、「あれ?僕の帽子濡れてる」と気づいた子もいたほどです。


 子どもたちが自由に絵を描いたり、色をぬったりしているとき、画用紙の上にはそれぞれの心の中にある感情や欲求などが表されていることが少なくありません。時にはその時にグングン伸びている力なども表現されます。それは、何が描いてあるのかわからない、形のない作品にも表れます。
つまり、子どもたちは自分の中にあるものを絵で話すのです。だからこそ絵は子どもの心の言葉と言われるし、作品は子ども自身、つまり「自分」なのです。 


 心の中に抱えたものが表現されているので、子どもの絵に「間違い」や「そうじゃないでしょう」はありません。思い通りにのびのび描ける環境は、思い切り心の言葉が話せる場でもあります。
心の言葉を話すことは、子どもの心を安定させ、集中力や意欲を生みます。
自分のペースで表現しているときの子どもたちの集中力は年齢に関係なく驚くほど大きいものがあります。そして集中した取り組みは、驚くほどのスピードで子どもの力を伸ばします。


 幸い雨はすぐに上がり、雲の間から太陽が顔を出しました。
このとき、雨から晴れの空の変化を絵にした子もいました。その時の気持ちの変化であったかもしれません。

 急な雨にも少しも動じない子どもの姿は、改めて子どもたちが持つ力がとてつもなく大きいものであることを感じさせました。みんな、ありがとう!

空が好き

IMG_6674空が好きだ。
外に出ると、上ばかり見ている。

どこまでも果てしない青に嬉しくなる。
朝とはまるで違う顔の夕暮れのオレンジ色に明日を想う。
迫ってくるダークグレイの雲にも心を動かされる。
朝焼けのグラデーションを見ると幸運に包まれていると感じる。


透き通る青い空の下にいると、
どんなことがあっても頭だけはしゃんと上げていたいと想う。

どう見ても誰かが筆で描いたに違いないと思う雲を見ると、いつも想う。
この、世界でいちばん大きなキャンバスに毎日自由に絵を描いているのは誰だ。 

6月のあおぞら終了しました

CIMG9867
時折強い風が吹く一日でしたが、子どもたちはのびのびと穏やかに楽しんでいました。
全てを出し切って、帰る頃にはお母さんの背中で眠ってしまっている男の子も。出し切れるパワーが素晴らしい!

ありがとうございます。
あおぞら募金をいただきました。
<6月16日 あおぞら色彩楽園6月参加者/6,878円 2019年度小計 45,147円>
あおぞら色彩楽園は募金により開催しています。
ご協力をよろしくお願いいたします。

◆募金箱へ:
色彩楽園、あおぞら色彩楽園で受け付けています。
◆あおぞら募金振込先:
<ゆうちょ銀行 0九九店 当座 00950-2-99008 色彩楽園>
<三井住友銀行 神戸駅前支店 6906726 色彩楽園 代表 藤井昌子(シキサイガクエン ダイヒョウ フジイマサコ)

6月の子どもたち

IMG_67666月の子どもたちは疲労でいっぱいだ。

多くは4月の緊張と張り切りすぎ、環境の大きな変化にたいしてのがんばりすぎなどが6月に入って、ようやく出てきている、毎年のこと。
身体は元気だけれど、精神的に疲労しているので、作品は形にならず、作るより壊してみたり、訳もなく「フジイー!!」「フジイのせいや!」と言ってみたり。


作品だけでなく、どうしようもなく甘えてきたり、集中できなかったり、また、何もできなかったりも全然珍しくない。むしろ、こうしたことが出てきた方が安心する。
こうしたことを出さずにがんばる方がよほど心配だ。
保健室がちょっぴり賑やかになるのもこの時期だ。
疲労でいっぱいなので、ちょっとしたことで喧嘩になったり、いじわるしたり、されたりもある。

でも、疲労をこうしたそれぞれの形で外に出して、今日あたりから 少し回復の兆しが見えてきた。
この疲労を外に出すには大きなパワーが必要だ。
そして、回復していくにもまた大きなパワーが必要となる。 
この大きなパワーを持っているのが子どもたち。 
このしんどさを出せるパワーを持っているのが子どもたち。
6月は特に大きく両手を広げて子どもたちを迎える月。
ギャラリー
  • 子ども・こころ・アートを学びませんか?
  • 旅立ちの春
  • 3月のあおぞらレポート
  • 2月のあおぞらレポート〜30年目の春へ
  • 色彩楽園は29周年を迎えました
  • 1月のあおぞらレポート〜元気になってほしい!
  • 12月のあおぞらレポート〜激アツ!スタッフ研修
  • いたずらしたい!
  • 10月のあおぞらレポート
プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;