CIMG9847 6月も半ばを過ぎたというのに、梅雨入りしていない神戸です。

今月の「あおぞら色彩楽園」は、時折強い風が吹きましたが、すっきりと晴れた公園にはポツポツと子どもたちが集まってきてくれて、約100名の親子で賑わいました(6月16日:大倉山公園)


 ところが、途中で黒い雲が流れてきて、バラバラと大粒の雨が落ちてきました。
大急ぎで画用紙にカバーをかけに行くあおぞらスタッフ、そしてタオルや傘を取り出す保護者の方々。

そう、急な雨で少々バタバタと動いていたのは大人だけでした。

 子どもたちは、どうしていたのでしょう。


CIMG9853 子どもたちの多くは、落ちてくる雨に動揺することもなく、絵筆を動かして眼の前の色に没頭していたり、立体物をつくることに夢中になっていました。

 その堂々とした姿には、真のアーティスト、クリエイターの風格がしっかりと備わっていて、作品、すなわち「自分」と向き合い、「自分」を感じている様子が感じられました。
中には作品を完成させて一息ついた後に、「あれ?僕の帽子濡れてる」と気づいた子もいたほどです。


 子どもたちが自由に絵を描いたり、色をぬったりしているとき、画用紙の上にはそれぞれの心の中にある感情や欲求などが表されていることが少なくありません。時にはその時にグングン伸びている力なども表現されます。それは、何が描いてあるのかわからない、形のない作品にも表れます。
つまり、子どもたちは自分の中にあるものを絵で話すのです。だからこそ絵は子どもの心の言葉と言われるし、作品は子ども自身、つまり「自分」なのです。 


 心の中に抱えたものが表現されているので、子どもの絵に「間違い」や「そうじゃないでしょう」はありません。思い通りにのびのび描ける環境は、思い切り心の言葉が話せる場でもあります。
心の言葉を話すことは、子どもの心を安定させ、集中力や意欲を生みます。
自分のペースで表現しているときの子どもたちの集中力は年齢に関係なく驚くほど大きいものがあります。そして集中した取り組みは、驚くほどのスピードで子どもの力を伸ばします。


 幸い雨はすぐに上がり、雲の間から太陽が顔を出しました。
このとき、雨から晴れの空の変化を絵にした子もいました。その時の気持ちの変化であったかもしれません。

 急な雨にも少しも動じない子どもの姿は、改めて子どもたちが持つ力がとてつもなく大きいものであることを感じさせました。みんな、ありがとう!