くますけものがたり1でお伝えしたように、「くますけ」と名前をつけてもらったのは2014年。
でも、ぼくが誕生したのは、どうやら2009年の春ごろのようです。そのころは、見た目の通り、「ピンクのくま」と呼ばれていました。
初めは「あおぞら色彩楽園」のシンボルキャラクターとしてスタートして、その後様々な場に登場するようになって、色彩楽園のキャラクターとして活動するようになりました。
その中で、なんと言ってもぼくが大活躍したのは、2011年の東日本大震災です。
原子力発電所の事故もありましたし、とんでもない津波に襲われて、街は飲み込まれ、たくさんの人が犠牲になりました。
もちろん、被災した子どもたちの応援に行ったのですが、同時に「おえかき救急箱」を作って被災地に届けたんです。
おえかき救急箱は箱が机の代わりにもなるように、丈夫な箱を使いました。
中にはクレヨンや鉛筆、画用紙やぬりえなどと一緒にピンクのくま(当時名前はまだありません)のぬいぐるみを入れました。
心にダメージを受けた子どもにとって、クレヨンや画用紙はダメージを優しく包む包帯やばんそうこうになります。
だから、ぼくのポケットにはクレヨンが入っているでしょ?
子どもたちに元気になってもらうための、言わば「おくすり」なんです。
また、子どもにとって、柔らかいぬいぐるみに癒し効果があることはテディベアが有名です。
ぼく、くますけも子どもたちのそばに行きたいたいと思いました。
そこで、ピンクのくまのぬいぐるみを作ってくれるボランティア、通称くまボラさんを大募集しました。
すると、なんと、なんと!
約1年半の間に全国から全部で400体ものくまのぬいぐるみが集まったんです!
アトリエはくまだらけでした!
もちろん、おえかき救急箱の中に入って被災地に行きましたよ。
中にはぼくの絵を描いてくれた子もいました。
この、くまボラをきっかけに、ピンクのくまは子どもの心のレスキューのシンボルになりました。
ぼくの活躍はまだまだあります。
くますけものがたり3をお楽しみに!