フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

特別セミナー 災害と子どもの心のケア

<阪神・淡路大震災30年特別セミナー>
災害と子どもの心のケア〜クレヨンが心のおくすりに


子どもの心を守りたいー
災害が起きたとき、まず守りたいのは大切な家族の命です。
命の次に守りたいのは家族の心です。

色彩楽園は阪神・淡路大震災が起きた1995年から絵による子どもの心のケアに取り組んできました。
子どもは災害だけでなく、日常生活の中でも心にダメージを受けることが珍しくありません。

そこで、家庭できる楽しい”おえかきケア”をご紹介します。
実際に色鉛筆やクレヨンを使って私たち自身が体験してみましょう。
お父さん、お母さん、先生方、子どものアートセラピーに興味がある方、どなたでもぜひご参加ください。

日時 2025年1月19日(日)13:30〜15:30(受付13:00〜)
会場 神戸真生塾子ども家庭支援センター ロータリー子どもの家https://kobe-shinsei-cfsc.com
定員 30名
参加費 1,000円(あおぞら募金としてお預かりします)
受付期限 2025年1月10日

*要事前申し込み(当日受付はありません)

*ミニあおぞら色彩楽園はどなたでも参加できます。

詳しくはこちら!
https://www.shikisaigakuen.com/event/3942

30thイベント


11月のあおぞらレポート〜今年もありがとうございました

「本当に11月?」と言いたくなるくらい暖かい日曜日、今年最後の公園での「あおぞら色彩楽園」を開催しました(11月17日 大倉山公園)。


今年は本当にお天気との相性が悪い一年でした。

前半は雨が続き、その後はこれまでに最も厳しいと言われた暑さを経験しました。連日発出された熱中症警戒アラートにより公園で開催ができず、屋内開催となりました。

お天気が悪い時に屋内開催できる場があることは本当に恵まれていると思いますし、感謝でいっぱいです。

しかし、これほど屋内での開催が多かった年も、あおぞら色彩楽園30年の歴史の中で初めてでした。30年前と今のお天気は全くの別物なのでしょう。


CIMG9977この一年は屋内開催となることが多かったわけですが、屋内と屋外にはどちらも良い点があります。

当然のことながら、公園のアートスペースは特に絵の具でのダイナミックな表現が数多く見られます。屋内会場もしっかり養生して、できるだけ元気いっぱい絵の具を使ってほしいと思っていますが、やはり限定された空間とオープンスペースでは開放感にも違いがあるようです。

また、公園で開催していると、偶然通りかかった人たちが参加してくれます。

初参加の場合は「絵や工作」と知って、不安な表情を見せる子どももいますが、帰る時にはどの子も笑顔で「さようなら!」と言ってくれます。


一方、屋内開催では、緻密な表現やじっくりと立体物に取り組む姿が見られます。

限定された空間には安心感を伴うこともありますし、より一層集中できるのでしょう。

座り込んで、じっくりと考えたり、目の前の色や形にどっぷりと浸かっているようにも見える姿には、その時にその子が持っている力がフル回転していることがうかがえますし、とても大切な時間だと感じます。

けれども、屋内開催にはまだまだ工夫の余地もあり、私たちスタッフにとっては2025年の宿題です。

今後も夏の暑さには注意が必要かと思われますから、開催場所が屋内でも屋外でも「あおぞら色彩楽園」らしさを大切にしながら、全ての参加者にとってよりよい環境を目指したい思っています。


今年も子どもたちの生きる力を感じられる作品にたくさん出会いました。

ありがとうございました。

スタッフ研修のため、アートスペースは冬の間はお休みします。

みんな、どうぞ春まで元気で!

くますけものがたり4〜災害と子どものケア

くまものがたりロゴ4

こんにちは!くますけです!

1995年の阪神・淡路大震災での子どもの心のケア活動から色彩楽園は神戸に誕生しました。

その後も子どもの心を解放するための公園のアートスペースは続き、多くの子どもたちを迎えました。これが今の「あおぞら色彩楽園」で、震災直後と同じくボランティアで活動を続けて、新年を迎えると満30年になります。

30年の間、「あおぞら色彩楽園」を続けながら、各地で起きた災害で被災した子どもたちの元へも駆けつけました。

・1995年 阪神・淡路大震災(兵庫県西宮市・芦屋市・神戸市)
・1997年 神戸市児童相談所一時保護所(兵庫県神戸市)
・1999年 コソボ紛争(大阪府堺市)
・2004年 豊岡市台風23号(兵庫県豊岡市)
・2009年 佐用町台風9号(兵庫県佐用郡佐用町)
・2011年 東日本大震災(山形県・福島県)
・2014年 広島豪雨災害(広島県広島市)
・2018年 西日本豪雨災害(愛媛県大洲市)


1997年からは神戸市児童相談所(現神戸市こども家庭センター)一時保護所で生活する子どもたちと「おえかきケア」の時間を持ち、1999年には激化した紛争から親族を頼って日本に避難したコソボの子どもたちのケアに関わりました。紛争を経験した子どもたちのダメージはやはり大きく、2001年春に母国に帰国するまで、毎月一緒に絵を描いて過ごしました。


DSC00531そして、世界中が驚いた2011年の東日本大震災。

信じられないくらいの大きな津波により、とても多くの方々が犠牲になり、また、原子力発電所の事故も起こりました。

そんな中、震災から2週間後には「おえかきやさん」として避難所に向かい、翌年からは福島県で毎月おえかきやさんを実施する機会をいただいたんです。

このときは「くますけものがたり2」でもご紹介した通り、くまボラさんたちの手によって400体ものくますけぬいぐるみが集まりましたよー。


また、2018年の西日本豪雨により怖い想いをした子どもたちとも出会いました。

あのときは神戸でも本当にたくさんの雨が降り続いて、「この雨、本当に止むのかなあ」と思ったくらいです。


こうした活動が評価されて、2015年には日本児童青年精神医学会より実践奨励賞をいただきました。表彰式にはぼくも一緒に行きました。

どこで起きた、どのような災害でもスタッフから聞いたのは、子どもたちが次第に心を解放して元気を取り戻していく姿に「私たちが元気にしてもらった」という声です。

みんなのパワーは本当に大きくて、ぼくも元気をもらいました。

子どもも大人も心のエネルギーを取り戻すと街も元気になっていきます。

これは、きっと、この先も変わりはないんだろうと思います。


これらの活動はどれも多くの方々のご支援をいただき、実現しました。

子どもの心の健康を大切に考える人たちがたくさんいることもまた、本当に嬉しく、感謝でいっぱいです!

ギャラリー
  • 1月のあおぞらレポート〜災害と子どもの心のケア
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  • くますけものがたり5〜いろんな発信をしています!
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  • あおぞらレポート〜2024.12
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  • 特別セミナー 災害と子どもの心のケア
  • 11月のあおぞらレポート〜今年もありがとうございました
プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;