フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

夏休み!

雨が少ない梅雨のようです。梅雨明けはまだなのに、びっくりするような厳しい暑さが毎日続いています。
5~6月と疲れが見えていた子どもたちは、少し回復傾向のようです。


夏休みに入れば、まずはやれやれ。大変な一学期をがんばりきりました。
長い夏休みに何をしようか、それぞれ思いを巡らせていることでしょう。

しかし、「ヒマ~」、「どこかへ行きたい~」と言い始めたらどうしましょう?


夏休みは生活リズムやスケジュールを自分で管理するチャンスです。
普段とは違って、たくさんある時間を自分でどう使うか、何をたっぷりやりたいか、聞いてみましょう。
ここで大事なことは、突拍子も無いことを言い出したとしても、「できるわけないでしょ!」と一蹴しないことです。即座に「ダメ」を出されると、子どもは「どうせダメって言われる」ことを覚えてしまいます。
「そんなことがやってみたかったんだ」と気づくことができるチャンスでもあるし、それを実現できないか、一旦考えてくれているとわかると、たとえ実現しなくても「どうせ」と考えず、別のチャレンジを探してくれます。


しかし、最近の夏の暑さはこれまでとは比べものになりません。
「何をやるか」よりも夏中健康に過ごすことが最大のテーマかもしれません。
まずは生活リズムを崩さないこと、しっかり寝て、しっかり食べて、しっかり遊ぶことが最も重要なことかもしれません。

でも、たまには普段はOKできないことをOKしてもらえることも夏休みの魅力ですね。


そして、家事もしっかりお手伝いしてもらいましょう。
できることを任せられることは、とても大切なことですし、家事はとても大切な生きていく上でのスキルです。

暑くなりそうな夏休み。どうぞ安全に過ごすことができますように。

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6月のあおぞらレポート〜2024.6

IMG_5052春からずっと雨続きだった「あおぞら」は、6月になってようやく今年初の公園での開催が実現しました。
気温は上がりましたが、時折吹く風が涼しく、子どもたちは絵の具や空き箱に夢中になって、久しぶりにあおぞらギャラリーに力作が並びました。
参加者の中には、絵の具パレット用の食品トレイを持って来てくださった方もいらっしゃいました。
特に何度か足を運んでくださっている方は、これまでも工作材料や古タオルなどを協力してくださっています。


IMG_5055そんな中、もう20年以上前に西宮YMCAアトリエを卒業したSくんが差し入れのドリンクをどっさり持って、久しぶりに顔を見せてくれました。
小学生のときからアトリエに通ってくれていたSくんは、卒業してからも被災地におえかきレスキューに行く時などには準備を手伝いに来てくれたりしていましたが、最近は何年かに一度突然現れて、びっくりさせてくれます。
元来照れ屋さんなので、いつも多くを語らず、少し話をすると、「じゃ、帰るわ!」と、あっという間に自転車でいなくなってしまいます。

また、3人のお子さんが小さい時によく参加してくださっていたSさんも2箱分の工作材料を持って来てくれました。
あおぞらスタッフが声を上げるほど楽しいものがたくさん詰まっていて、これはきっと、次からもアートスペースをセッティングするだけでワクワクするこIMG_5057と間違いなしです。

そのうえ、いつもお世話になっている神戸真生塾施設長の上杉さんが立ち寄ってくださったり、特別支援教育がご専門でフリースクールでたくさんの子どもたち、保護者の方々に寄り添っておられるT先生が来てくださったりと、久しぶりの青空の下の「あおぞら」は千客万来!

最後には3歳のYちゃんが何度も往復して摘んだシロツメクサを受付に飾ってくれました。
この空間を飾ってくれたようで、あおぞらスタッフにとっては、これまた嬉しく、新しいエネルギーが沸くできごとでした。
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どうやら公園での開催を待ってくれていたのは、参加してくれる子どもたち、保護者の方々だけではなかったようです。
「お天気になったら、「あおぞら」に行ってみよう」と思ってくださっていた方がたくさんいらっしゃいました。
参加者のみなさんはもちろんのこと、様々な形で陰で応援してくださっているみなさん、会場の大倉山公園などなど、「あおぞら」につながるすべての方に支えられて、あおぞら色彩楽園は存在しています。
何よりも、この活動を覚えていてくれることが嬉しく、感謝でいっぱいです。

みなさま、ありがとうございました!

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また、アトリエの子どもより

もう20年以上前に西宮YMCAアトリエを卒業したHくんから昨年出版した「子どものアートは心の翼に」の感想をもらいました。
「今回の心のアートの書籍には、ごい力、表現力、理解力の事がいっぱい事典や辞書みたいに凄くて、どうも有難うございました。立派な本でした。勉強になりました。僕の知らない言葉もいろいろ何十種類読めたのも勉強になりました。今、勉強・読書中です。いい勉強になりました」(原文ママ)
率直な感想なのだと思います。
Hくんは今も絵を描き続けています。
それは本当に嬉しいことですが、「勉強中」と知らせてくれたこと、さらには知らない言葉に出会った嬉しさを感じてくれていることは、もっともっと嬉しいことです。
いつも必ずハガキに書いてある、電車の話も文中にありませんでした。
卒業した子どもたちは、きっとそれぞれのスタイルで成長し続けていることと思います。
そう思わずにはいられない一葉のハガキ。
またアトリエの子どもからギフトをもらいました。

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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;