フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

子ども・こころ・アートを学びませんか?

阪神・淡路大震災で被災した子どもたちの心のケア活動をきっかけに誕生した色彩楽園。
おかげさまで29周年を迎えました。

これまで多くの子どもたち、保護者の方々が色で、形で「心の言葉」を発して元気を取り戻しました。
色彩楽園のボランティア活動「あおぞら色彩楽園」でも毎月多くの「心の言葉」を語る作品が誕生しています。
子どもそれぞれのペース、スタイルを尊重しながら作品が発する「心の言葉」に耳を傾け、ありのままに受け止めることは、子どもの健康な育ちを支えるためにとても大切です。
あおぞら色彩楽園ボランティアスタッフは、自由なアートスペースをつくり、子どもが心を解放できるように関わり、生まれた作品を「心の言葉」として受け入れています。
心の言葉を聞くことを積み重ねていると、作品が発するメッセージが伝わってきます。
そうして毎月公園で子どもたちを迎えていると、心に抱えた苦しいものの重さを感じたり、心が元気になる過程を共に歩むことができたり、元気を取り戻してまた一歩を踏み出したことを保護者と共に喜びあったり、充実した時間を共に過ごせていることを感じています。

すべての子どもたちが「健康であってほしい」。
これが色彩楽園の願いであり、健康な成長をサポートすることが目標です。
あおぞら色彩楽園も子どものアートクラス「アトリエ」と共に健康な育ちの土台を育てるお手伝いをするための自由なアートスペースです。
心にダメージを受けた子どもにも、毎日元気に過ごしている子どもにも大切な、心の表現の場です。

子どものアートセラピーを学びたい方、
子どもの健康な育ちを支えたい方、
また、集団の教育の場ではなかなか一人ひとりの自由な表現の場を提供することが難しいけれど、どこかでそうした場に関わってみたい、心の中から生まれる子どものアートに触れてみたいという方、
ぜひ、一度「あおぞら色彩楽園」へ!
そして、私たちと一緒に子どもたちの健康を支える活動に関わってみませんか?https://www.shikisaigakuen.com/volunteer/join


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旅立ちの春

 春は別れと出会の季節。

 新しい世界に飛び立って行ったり、たくさんの「初めまして」でいっぱいです。アトリエも卒業した子どもたち、新しく迎える子どもたちで少々環境が新しくなります。


 例年、小学6年生には2学期の途中で卒業制作に取り組むこともできることを伝えます。やってもいいし、やらなくてもいいこと、挑戦するならお家の人も私たちも全力で手伝うこと、途中で他のことがやりたくなったら、それもOKなことなどを話して、それぞれが自分で考えて自分で決めます。そして、「やってみる」と言うと、どんなことにチャレンジしたいかを聞き、一緒に計画を立てます。

 実にたくさんのアニメやゲームのキャラクターを長い間描き続けてきたFさんは「やってみる」と小さい声で、しかし力強く言ってくれました。3月に完成するように計画を立てて、資料を選び、まずはラフスケッチをていねいに描き、そして水張りしたパネルに描くことをスタートしました。


川嶋楓実240309-2 Fさんは好きなキャラクターたちと対話しているかのようにていねいに描き進めました。背景もしっかり考えて、「デコるのがうまい友だちがいて、参考になると思った」と教えてくれました。3月に完成したときは解放されたようなホッとした様子で、ようやく笑顔が見られました。

 好きなものを好きと感じる、言えることはとても大切なことです。自分が自分であることの土台とも言えます。また、いわゆる「推し」のキャラクターたちは、その子の応援団でもあって、特に思春期の子どもたちには、とても大切な存在です。キャラクターたちは、わからなくなったり、困ったり、やりきれない気持ちを抱えてしまったりしたときにいつも暖かく出迎えてくれます。


 そして、アトリエを卒業していった子どもたち、みんなありがとう。自分で決めて、自分がやりたいことに挑戦して楽しんだ日々は、きっと新しい世界でも大きな翼となるでしょう。これからも自分が感じていること、欲していることを素直に感じて、ますます大きく広がっていく世界を楽しんでください。

いつも近くに「応援団」がいるからね!

3月のあおぞらレポート

春が来ました。
冷たい冬が終わったことを感じる春の訪れは、どの季節が来るよりホッとします。
冬の間お休みしていた「あおぞら色彩楽園」も新しい季節の始まりと共にスタートしました。

ところが、張り切るあおぞらスタッフの想いをよそに、非情にも天気予報は午後から雨予報。
せっかくの今年初の開催でしたが、神戸真生塾の体育館をお借りすることにしました。
新型コロナウィルスが蔓延するまでは、雨が降るといつもお借りしていたのですが、この4年間は屋内に集まって活動することが制限され、雨の時や熱中症警戒アラートが出された時は泣く泣く公園での開催を中止していました。
ようやく感染症による活動制限から解放されたのです。

もちろん、公園でのアートは大きな開放感がありますし、絵の具もダイナミックに楽しめます。
しかし、じっくり細かいこともできる、限定された空間の安心感など屋内ならではの良い点があることも確かです。

CIMG9954雨の中、集まってくれた子どもたちは長い時間集中して工作に取り組んだり、絵の具の実験を楽しみました。
ちょっぴり残念な雨でしたが、体育館の都合がつけば4年ぶりに雨天時の開催が可能となったこと、無事に今年のスタートがきれことにホッとしたし、嬉しい1日となりました。
雨は次第に強くなり、後片付けと翌月準備は少々大変でしたが。あおぞらスタッフもスタートできたこと、じっくりと子どもたちに関われたことに充実した表情を見せていました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
あおぞら色彩楽園は今年も11月まで毎月開催します。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ギャラリー
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;