フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

2019年07月

7月のあおぞらレポート

CIMG0089 夏休みに入ってすぐの日曜日。開始時間にはあまり人影がなかった公園にゆっくりと子どもたちが集まってきました。
今月の「あおぞら色彩楽園」は、曇り空の下、のんびりと時が流れました。(7月21日:大倉山公園)
 
 

 参加者のほとんどが、「お友だちに聞いてきました」と口コミでの参加なのは、もう何年も変わりません。人が人を呼び、さらに人が繋がっていくことが重なって、「あおぞら色彩楽園」は続いています。絵の描き方の指導を受けられるわけでもないし、材料が準備されたワークショップがあるわけでもありませんが、参加者が減っていくことはありません。なぜなのでしょう?


 答は簡単です。楽しいからです。そして、能動的に取り組んで楽しさを体験すること、その子だけの表現を大切にすることが非常に大切だと考えているお父さん、お母さんたちがたくさんいるからです。


絵の具なんてきらいなのに!
CIMG0088

 先月に続いてきてくれた小学2年生のKくんのお母さんは、「絵も工作もあまり好きではなかったんです。先月来たときは、まずいろんな材料を空き箱に入れるだけだったんで、そんなの工作じゃないと言ってしまったら、スタッフの方が『これもKくんの作品ですよ』とおっしゃって。そうなのかな、と思っていたら、次々と工作に取り組み始めて、帰ってからも空き箱などで何か作っているんです!こんなこと今までなかったのに。もうびっくりして・・」。
そして、お母さ
んの驚きは続きます。この日Kくんは、受付を済ませると「あれがしたい」と絵の具を指差したのです。
これにもお母さんは「絵の具なんて絶対きらいで、保育園のころは渋々やってたのに・・。どうしたんでしょう?」と驚きを通り越して戸惑った様子でした。


どうしてきらいになるの?

 子どもの根っこは、描いたり、作ったりすることが大好きです。
でも、描き方を決めつけられたり、「これじゃダメ」と言われたとたん、絵や工作がきらいになります。
いや、きらいになるというより、自分にはできないんだ、自分はこういうことはダメなんだと想ってしまうと言った方がいいでしょう。
Kくんのように、みんな本当は好きなのですから。
特に絵や立体物は、作品を否定される、決めつけられるということは、それくらい大きな事態を招いてしまいます。


 Kくんの最初の「空き箱にいろんなものを入れただけ」は、確かに彼の「そのとき」を表した作品でした。
これまで工作をあまり楽しいと感じたことがなかったKくんはこの場に来て、きっと様々な想いを抱えていたことでしょう。
箱の中に入った「いろんなもの」はKくんの「いろんな想い」であったに違いありません。それを表現として受け取ってもらったことがKくんの大きな一歩のきっかけとなりました。


 表現がそのまま受容された時、子どもは大きく一歩を踏み出します。
想いのままに表現することの楽しさは、とてつもなく大きく、子どもの脳をいきいきとさせます。
子どもの心の表現は大人がイメージするアート作品のようなものばかりではありません。
むしろ、大人が「無駄なこと」と考えるようなものに、とても大切なことが表現されています。

7月のあおぞら終了しました

CIMG0080蒸し暑い一日でしたが、公園にはたくさんの子どもたちが元気にアートを楽しみました。
ここのところ、参加が増えているのが2歳の子どもたちです。
ボランティアスタッフ希望のMさんは現場を体験して、「こんなに小さな子どもたちが、しっかりと自分が使いたい色を持っていて、その堂々とした姿が本当に頼もしい!」と笑顔でした。

子どもたちは、しっかりと自分の主張を持っています。
2歳の男の子もお母さんが「おててパンパンして(手形をつけて)いいよ」というと、「しない!」と言い放ちました。

子どもたち!
小学生も中学生も作品は自分のものです。
「こうしたい!」
「これはヤダ!」
と言っていいんです。

でも、先生やお父さん、お母さんから
「え〜?」て言われたり、「そうじゃない」って言われたら怖いよね。
でも、アートはだいじょうぶ。
夏休みは、ぜひ「こうしたい!」作品にチャレンジしてみよう!

ありがとうございます。
あおぞら募金をいただきました。
<7月21日 あおぞら色彩楽園7月参加者/5,730円 2019年度小計 52,377円>
あおぞら色彩楽園は募金により開催しています。
ご協力をよろしくお願いいたします。
◆募金箱へ:
色彩楽園、あおぞら色彩楽園で受け付けています。
◆あおぞら募金振込先:
<ゆうちょ銀行 0九九店 当座 00950-2-99008 色彩楽園>
<三井住友銀行 神戸駅前支店 6906726 色彩楽園 代表 藤井昌子(シキサイガクエン ダイヒョウ フジイマサコ)

須磨アルプス2〜こころとからだ編

いつものコースを西へ歩く。
神戸のいいところは、ほとんどどこからでも山歩きができるところだ。
他の山のように、駅から登山口までバスに乗らないといけない、なんてことがない。
駅からすぐに山の中に身を置くことができる。


IMG_6936山を歩くと、様々な感覚が目を覚ます。
でも、それはいきなりやってこない。
歩き始めてしばらくして、体温が上がり、汗がにじみ始め、足の裏が土を感じ始めてからだ。
つまり、身体のウォーミングアップが完了してから様々なアンテナが働き始める。
同時に心の中が循環し始める。
心に抱えた様々なものが動き始める。



IMG_6943動き始めるといつのまにか出口をみつけて、外へ出て行く想いもある。
ぐるぐる回って、その姿を変える想いもある。
姿を変えず、むしろ、よりはっきりと姿を見せる想いもある。
これだけはっきりすると、もう、それはそのまま受け止めるしかない。
受け入れられなくても、やっぱりそうなんだと認める。

こうして感情の代謝が良くなると、いつのまにか一歩前に進んでいる。



やはり、感情の代謝を高めるためには、身体の代謝は必要だ。
抱えた想いの、その姿がよりはっきりしたり、姿を変えたりすると、そこには問題解決の鍵が必ずある。

こころとからだはつながっている。

行程:板宿駅〜東山〜馬の背〜 栂尾山〜旗振山〜須磨浦山上遊園〜塩屋駅

距離:7.9km
時間:3:09:43
標高:320m 

久しぶりの爽快感

6月は久しぶりに合計100kmジョギングした。

月の半ばを過ぎても40kmに満たないペースで、今月の目標を100kmにしたことを後悔した。
それでも、少しずつ少しずつノロノロと走っていると、もしかしたら達成できるかもしれない距離まできた。
でも、かなり気合を入れないと無理だ。

IMG_6814元来あきらめの悪いわたしは、いけるところまでいきたくて、ノロノロを繰り返す。
しかし、神戸はすっかり忘れてしまっていた梅雨にとうとう入ってしまった。
雨でも走る、スゴイランナーもいるけれど、わたしは晴走雨読。
ランナーでもないし。

それでも日々の積み重ねが功を奏したのか、6月29日、あと6kmで目標達成というところまで来た。
でも、最終日の翌日もしっかり雨の予報。 
ここまで来たけど、これまでかー




翌日はまた、とんでもなく土砂降りの雨が降った。
最近の天気予報は本当によくあたる。
それでも、少しでも雨があがる時間がないかとジタバタする。
本当にあきらめが悪い。

でもでもでも、午後2時ごろには雨があがる予報が!
おおっ!これは、行かねば!

IMG_6918というわけで、最終日は気持ち良く走って、目標達成。
久しぶりに身体中で味わった爽快感は、ちょっと驚くくらいで、
なんでこんなに気持ちがいいんだろう?

ランナーにすれば、なんでもない月100km。
でも、久しぶりのことだから、こんなに嬉しいのか。
100kmまで体力が回復してきたことが嬉しいのか。 

とにかく久しぶりに味わう充実感だ。

全く予想していなかった充実感に戸惑いつつも、素直にこの喜びを感じることに浸る。
数年前は月に180kmくらい走っていたけれど、100kmくらいが今の自分に合ってることを実感する。
これは、体力が落ちている証なのかもしれないけれど、なんだか嬉しい。
お天気の神様に感謝して、ごほーびーる。
 
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;