フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

2021年02月

ありがとう雨雲、そして太陽

ジョギングに出たときから雨粒が落ちてきていたのは知っていた。
通り雨なので、かまわずそのままスタート。
でも、進むにつれてはっきりとした雨になってきた。
さすがに「引き返した方がいいかなぁ」と思って、少し引き返してみたものの、「でも、やはり通り雨だし」ともう一度前に進むことに。
あー、でも、すぐには止みそうになくなってきた。

そこで、石段を上がって神社で雨宿りさせてもらうことに。
雨粒の数はどんどん増えてきて、引き返してもずぶ濡れ間違いなし。
神主さんも「もう少し遅く降り始めたらよかったねー」
弱ったなー。

でも、これはそんなに長くは続かない。
空を見上げながら考えること数分。
お!突然西の空が明るくなった!
これは、もうすぐおさまるにちがいない!

予想取り、ほどなくして走れそうになった。「よし!」
鳥居を抜けて振り返り、お礼を言って再び振り返ると、おお!なんと!目の前に虹が!!
こんなドラマチックなことあるー?
今日は珍しくツイてないかと思ったけど、やっぱりわたしはいつもツイてる。
ありがとう雨雲、そして太陽。

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ありがとうございます。色彩楽園26周年

 冷たい風が吹く日も、立春を迎えて少しずつ春の兆しを眼にするようになってきました。
この時期の冷たさに思い出すのは、色彩楽園の原点である1995年の阪神・淡路大震災での子どもたちのケアをスタートさせた2月5日の冷たい雨です。
リュックに画用紙やクレヨン、色鉛筆などを詰め込んで、傘をさして避難所に向かいました。

避難所2 「心のケア」が一般的ではなかった当時は避難所でおえかきをさせてもらうだけで大変でした。
屋内のスペースをお借りすることは難しく、子どもたちは校庭やプールサイドに敷いたダンボールの上で夢中で絵を描き、「寒い」という子どもはいませんでしたし、わたしたちボランティアも寒かった記憶はありません。
絵を描いたり体を動かして遊んだり、ほとんどの子どもは一見元気なように見えましたが、絵の中にはそれぞれの苦しみ、驚き、ショック、不安、怖さなどが次々と表れました。
子どもたちは、その大きなパワーで目の前の様々な壁を乗り越えて明日を迎えていたのです。

 このときに子どもたちが描いた絵は子どもの心の回復過程を知る上でとても貴重なものになりましたし、一見無意味に見える子どもの行動がとても重要な意味を持っていることを教えてくれました。

子どもたち2 そして2011年、東北で大きな震災が起きました。一晩中雪道を走って避難所に着くと、山と積まれた救援物資、忙しくしているボランティアたち。目の前には16年前と同じ光景がありました。

 しかし、一つだけ16年前とは大きく変わったことがありました。なんと、小さな子どもを持つ若いお父さん、お母さんから歓迎を受けたのです。
神戸の震災のときは絵によるケアなんて誰も知らなかったのに、子どもの心のケアに関わる人たちの様々な積み重ねが実となって、お父さん、お母さんたちに浸透していることを感じて、本当に嬉しい、涙がにじむような気持ちになったことを今でも覚えています。


 そして今。新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛や規制はもう一年になります。
震災のときのような突発的で、ある意味瞬間的なできごとにより心にダメージを受けた子どもに対するケアではなく、長く続くストレス、友だちとじゃれあって遊べない、会話を楽しみながら給食の時間を過ごせないことなどへのケアが考えれらなければなりません。
 26周年を迎えて、色彩楽園はまた新しい課題を突きつけられています。
でも、きっと子どもたちと一緒に乗り越えられると思っています。
さあ、今日は27年目のスタート。また一歩ずつです。
ギャラリー
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;