7月は、とてもゆっくりとスタートしました。
昨年から増えたのが、小学校低学年くらいまでの子どもたちです。
7月の1年生は1学期をがんばりきって疲労もピークでしたが、絵の具をたっぷり絞り出して、心に抱えた疲労を少し吐き出してくれたようでした。
心が疲れているとき、作品はなかなか形になりません。
でも、自分のペースで形にならない絵や立体物に取り組んでいるうちに、子どもたちは元気を取り戻して作品は変化します。
初めて参加していただいたご家族は、お子さんも保護者の方も緊張しています。
以前なら、もう何度も参加してくださっている方々のお子さんへの声かけや見守り方をなんとなく眼にして、耳にして、この場ではできるだけ静かに見ていた方が、心を解放するスピー ドが早いことに気づかれることがあったように思いますが、今は家族ごとに距離をとっていることもあるからか、お母さんたちの緊張もなかなか解けません。
お母さんが緊張しているときは子どもたちも緊張していて、なかなか力を発揮揮できません。
力を発揮できないでいると、お母さんも焦ってしまうという悪循環です。
「早く形のあるものを作って欲しい」
「他の子のマネをしないで自分で考えてやってほしい」
「絵の具はちゃんとした使い方をしてほしい」
お母さんたちがそういった気持ちをもつことは、いわば当たり前なのですが、こうしたことが実現するには、まずは子どもたちに「自分のやり方でやっていいこと」「形にならない作品もOKなこと」「まねることもとても大事なこと」などを感じてもらわなければいけません。
まねることが学ぶことの第一歩です。
あおぞらスタッフはこれを発信し続けています。
今は我慢しないといけないことも多い日々です。
せめて「あおぞら色彩楽園」では、ゆっくりと、のんびりと、お子さんの変化を感じていただければ、と思っています。