新学期が始まりました。
大きなランドセルを背負ったピカピカの1年生の姿が微笑ましい季節です。
幼稚園や保育園を卒園して、学校に行く、時間割に沿って一日を過ごす、給食を食べる、家まで帰るとすべてを自分でやらなければならない小学校生活がスタートしています。
就学するということは子どもたちにとって本当に大きいことで、驚くのは1年生なると急にグンとたくましくなって、見違える子どもがたくさんいることです。
顔つきも変わるし、漂う雰囲気すらも大きく変わります。そうなることはわかっていても、やはり、その変わりようには毎年驚いてしまいます。
体が弱く、すぐに泣いてしまう子どもだったわたしは、入学した際に母が「丸いのだと転がってどこかに行ってしまったら、この子は泣いてしまうから」と、四角いクレヨンを買ってくれました。今では四角いクレヨンは珍しくはありませんが、あの時代に一体どこから手に入れてきたのだろうと今も不思議に思っています。
そんな子どもでしたから、1年生になったとたん、一人で電車やバスに乗って登校する子どもなんて、もう心からの尊敬の眼差しで見ずにはいられません。
小学生になるとグンと変わるのは、環境の違いによるところが大きいでしょう。
特に1学期はゆっくりとていねいに進めてくださっているようですが、1年生たちにとっては、もう全くの未知の世界で、その緊張は人生の中で最も大きいと言ってもいいくらいだと思います。
それでも、子どもの環境順応力は実に高く、驚くほどのスピードで「学校」という世界を「わかって」いきます。先生のお話を聞き、お友だちと関わって、様々なことを学んで、体験して、子どもの世界はどんどん広がっていきます。
4月は子どもにとっては毎日が大冒険です。
でも、まったくの新しい世界だからこその大きなチャレンジです。
この貴重な機会を得た子どもたちは、持っている力を総動員させて、この大きな山を乗り越えます。
そして、グンとたくましい顔つきになっていきます。
だからこそ、この連休は、お父さんやお母さんなどに思い切り甘えて過ごしてほしいと思っています。
新1年生だけでなく、また、毎日学校に行かなかった子どもも、どの子どもも4月はがんばりました。
特に連休の前半はお天気も不安定なようです。
ゆっくり過ごして、また、5月からの生活を楽しんでほしいと思っています。