フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

2022年05月

ちょっとひとやすみ

 早くも紫陽花のつぼみを眼にするようになりました。
ゴールデンウィークが終わり、大人にも子どもにも日常が戻っています。
特に今年は新型コロナウィルスによる制限などがない春となって、3年ぶりの日常とも言えるかもしれません。


 4月の子どもたちは全体的にはりきりモード。
しかし、5月の半ばあたりから、少し疲れが見え始めています。
これは、例年のことなので、あまり驚きはしませんが、疲労を隠せない子どもたちは大変ですし、保護者の方々は「あれ?」と思っていらっしゃるかもしれません。
この時期の疲労は、4月はあれほどがんばっていたことも、「ママがやって」と言ったり、一人で集中することが減ったり、作品に取りくむ意欲が低下していたり、よく見ていないとわかりづらいものが少なくありません。ねんどや絵の具をさわり続けていたりもします。
せっかく新しい環境にも慣れてきたところなのに・・と思うかもしれませんが、この疲労はごくごく自然な反応です。


fullsizeoutput_292 子どもたちのペースは一定ではありません。
元気いっぱいで猛ダッシュするときがあるかと思えば、なんだか疲れて、やたらとお父さんやお母さんの膝に乗りたがったり、すぐに泣いてしまったりして、びっくりするほど違った顔を見せます。
新しい環境になることが多い4月は、大人でさえも緊張しますし、疲れます。
特に子どもはパワーを使い切るまで進み続けます。ここは子どもの素晴らしいところです。
 

 今、子どもたちに疲労が見え始めています。

しかし、これは4月にがんばった証拠ですから、あまり慌てなくてもしっかり休んで、お父さんやお母さんにちょっと甘えることができれば回復します。

ちょっと一休みの梅雨入り前です。

4月のあおぞらレポート

3月のあおぞらは中止になったので、ようやく公園での開催となりました。
あおぞらスタッフも、もうウズウズしながら待ちに待った今年初開催です。
アートを楽しむには絶好のお天気で、受付がスタートすると、5ヶ月ぶりの開催を心待ちにしてくれていた多くの方々が集まってきました。春になり、外に出かける気分も高まったのか、公園に遊びに来ていた親子の飛び入り参加もあって、子どもたちは大きな画用紙やハケなどに目を輝かせて、和やかなムードが公園を包みました。
 

fullsizeoutput_28aそんな中、おねえちゃんと一緒に参加してくれた4歳のYくんは、自分と同じくらいの背の高さのおえかきボードの前で実に楽しそうでした。のびやかに大きく一筆入れると、カッコよくくるっとターンしてにこやかに充実した表情を見せてくれて、楽しくてたまらない、最高に気持ちいいと感じている様子が伝わってきました。
すぐ向かいにいたおねえちゃんも手形をペタペタ押した後、両手に筆を持ち、Yくんと同様大きなアクションで、まるで踊るように描いていました。
おねえちゃんとYくん、どちらが先に踊り始めたかはわかりませんが・・。 

感じたことを描かずにいられない、思わず踊ってしまう、歌ってしまう、私たち人間が積み上げて来たアートの歴史は、こうした「表現せずにはいられない」もののつながりだと思います。
立体物をつくりながら思わず口をついて歌が出て来たり、踊るように描く子どもはたくさんいます。

子どもたちこそ、真のアーティスト!

太刀打ちできませんね。

Yくんとおねえちゃんが感じている楽しさ、嬉しさ、気持ち良さは周囲の空気までをも明るいピンク色にしていたようでした。
大きな作品はもちろん、まさに彼ら自身がアートでした!
 

ギャラリー
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;