毎年、雨の心配がある6月のあおぞら。
今年もずっと☂️マークがついていましたが、前日にはくもり予報となり、当日には文字通りの青空がひろがりました。
予想に反してよく晴れて、気温も上がりましたが、公園の木陰はやはり涼しい風が心地よく、アウトドアの魅力を感じます。
涼しくて、のんびり過ごせて、思い切り描いたり作ったりができれば、もう最高の休日です。
このブログにも時々書いていますが、あおぞら色彩楽園は画材を用意する、アートスペースを提供するだけが、その活動ではありません。
自由に表現することが子どもの育ちに大きな影響を与えること、
自由に表現することで、さまざまな能力を伸ばすこと、
自由に表現することがしなやかでたくましい心を育てること、
自由に表現されたものが、お父さん、お母さんなどに受け止められると、子どもの心はバランスが整うこと、
などをお父さん、お母さんたちに発信することこそが最も大きな目的です。
しかし、これらをお伝えすることは容易なことではありません。
なぜなら、私たちは、誰もが画材の使い方や絵の描き方を指導されて育ってきています。
「絵の具はこうやって使うもの」と思っている人がほとんどです。
「何が表現されているかわからない」絵にもしっかりとメッセージがあると聞いたことがある人もごく、僅かでしょう。
ですから、あおぞらスタッフは日々勉強し、毎月レポートを提出しています。
6月のレポートの一部をご紹介します(加筆あり)。
「4歳のMくん、最初に出会った時は2歳だったと記憶しています。
最初の頃は会えばすぐに打ち解けていたのですが、昨年は少し人見知りし、今回久しぶりに会うと、最初は視線も合わさず全くの無視でした。
しばらくして以前同様手を絵具だらけにしてはしゃぎ始めたら、突然打ち解けて接してくれました。
本人が成長する過程において、人との向き合い方の変化があることを学べました。
またこのような本人の変化に対し、相手の成長ぶりに合わせて、こちらも常に接する態度を更新する必要があると感じました。」
「*大人の関わり方の大切さ。
自由にさせないとと、アクティブな言葉をかけ続けすぎて疲れているお父さん、子どもも『〜でないと」と、同じようにがんばりすぎているかもしれません。
さりげなく、作品や子どもの様子がどんな風になっていくのか楽しみながら、困っている様子を見逃さず、そばにいたいと、改めて思いました。」
また来月も来てくれるといいなと思います。 」
特に初めての参加の場合は、子どもだけでなく、お父さん、お母さんも緊張されていますから、つい、あれこれと声をかけます。
「教えないと、この子が困るから」と思っての言葉が数多く出てくるわけです。
子どもたちも、そのアドバイスに応えようと一生懸命です。
その結果、子どもも保護者も決して楽しい時間にはならず、「絵の具はもういい」と子どもたちは場を離れてしまいます。
保育や教育、医療、芸術の分野で活躍しているあおぞらスタッフは、そんなみなさんの緊張も不安も否定するのではなく、まずは受け止めたいと思っています。
そして、参加者一人一人にていねいに関わって、少しずつ子どもたちも保護者の方々も心を解放してもらえればと、いつも願っています。
ですから、「今月もあの親子に会えた!」と心から喜んでいますし、参加者の方も「何年ぶりかで来ました」と、また帰ってきてくれるのだと思います。
これからも、私たちだけでなく、あおぞら色彩楽園に関わる人たちみんなで、この活動を続けたいと願っています。
今年もずっと☂️マークがついていましたが、前日にはくもり予報となり、当日には文字通りの青空がひろがりました。
予想に反してよく晴れて、気温も上がりましたが、公園の木陰はやはり涼しい風が心地よく、アウトドアの魅力を感じます。
涼しくて、のんびり過ごせて、思い切り描いたり作ったりができれば、もう最高の休日です。
このブログにも時々書いていますが、あおぞら色彩楽園は画材を用意する、アートスペースを提供するだけが、その活動ではありません。
自由に表現することが子どもの育ちに大きな影響を与えること、
自由に表現することで、さまざまな能力を伸ばすこと、
自由に表現することがしなやかでたくましい心を育てること、
自由に表現されたものが、お父さん、お母さんなどに受け止められると、子どもの心はバランスが整うこと、
などをお父さん、お母さんたちに発信することこそが最も大きな目的です。
しかし、これらをお伝えすることは容易なことではありません。
なぜなら、私たちは、誰もが画材の使い方や絵の描き方を指導されて育ってきています。
「絵の具はこうやって使うもの」と思っている人がほとんどです。
「何が表現されているかわからない」絵にもしっかりとメッセージがあると聞いたことがある人もごく、僅かでしょう。
ですから、あおぞらスタッフは日々勉強し、毎月レポートを提出しています。
6月のレポートの一部をご紹介します(加筆あり)。
「4歳のMくん、最初に出会った時は2歳だったと記憶しています。
最初の頃は会えばすぐに打ち解けていたのですが、昨年は少し人見知りし、今回久しぶりに会うと、最初は視線も合わさず全くの無視でした。
しばらくして以前同様手を絵具だらけにしてはしゃぎ始めたら、突然打ち解けて接してくれました。
本人が成長する過程において、人との向き合い方の変化があることを学べました。
またこのような本人の変化に対し、相手の成長ぶりに合わせて、こちらも常に接する態度を更新する必要があると感じました。」
「*大人の関わり方の大切さ。
自由にさせないとと、アクティブな言葉をかけ続けすぎて疲れているお父さん、子どもも『〜でないと」と、同じようにがんばりすぎているかもしれません。
さりげなく、作品や子どもの様子がどんな風になっていくのか楽しみながら、困っている様子を見逃さず、そばにいたいと、改めて思いました。」
「初めてきたKちゃん( 9歳)。
空とかお花とかを描いていたのですが、お絵かきボードで描いていたので筆についた水がタラタラと流れていました。
お母さんが横から「お水を雑巾にすわしてから描かないと」、「もっとこっちに太陽描けばいいのに」等々と言っていて、Kちゃんの顔がみるみる曇るのが見えました。
声をかけるのには勇気のいる状況でしたが、「はじめてですかー?」からはじめて、「今日は何をしてもいいんですよ」と続けて、話の流れで「自分の絵に意見されるのは意外と大人も子どもも嫌なもんなんです。一歩下がって見守ってみませんか?」とお話させてもらいました。
空とかお花とかを描いていたのですが、お絵かきボードで描いていたので筆についた水がタラタラと流れていました。
お母さんが横から「お水を雑巾にすわしてから描かないと」、「もっとこっちに太陽描けばいいのに」等々と言っていて、Kちゃんの顔がみるみる曇るのが見えました。
声をかけるのには勇気のいる状況でしたが、「はじめてですかー?」からはじめて、「今日は何をしてもいいんですよ」と続けて、話の流れで「自分の絵に意見されるのは意外と大人も子どもも嫌なもんなんです。一歩下がって見守ってみませんか?」とお話させてもらいました。
その後Kちゃんは1枚の絵を1時間くらいかけて描き上げましたが、その途中でお母さんの方から「お話していただいて、少し後ろから見守るようにしたら、子どもの方から自分の絵のことについて話し出しました。口を出さずに見守ることが大切だとわかりました。
お話していただいてありがとうございました。」と言われました。
お母さんも良い顔をされていたように思います。
個人個人で受け取り方が違うので、全ての人に同じ話し方が通じることはなく、その時の感じや受け取り方の様子で話を進めていくことが難しいけど大切だと思いました!お話していただいてありがとうございました。」と言われました。
お母さんも良い顔をされていたように思います。
また来月も来てくれるといいなと思います。 」
特に初めての参加の場合は、子どもだけでなく、お父さん、お母さんも緊張されていますから、つい、あれこれと声をかけます。
「教えないと、この子が困るから」と思っての言葉が数多く出てくるわけです。
子どもたちも、そのアドバイスに応えようと一生懸命です。
その結果、子どもも保護者も決して楽しい時間にはならず、「絵の具はもういい」と子どもたちは場を離れてしまいます。
保育や教育、医療、芸術の分野で活躍しているあおぞらスタッフは、そんなみなさんの緊張も不安も否定するのではなく、まずは受け止めたいと思っています。
そして、参加者一人一人にていねいに関わって、少しずつ子どもたちも保護者の方々も心を解放してもらえればと、いつも願っています。
ですから、「今月もあの親子に会えた!」と心から喜んでいますし、参加者の方も「何年ぶりかで来ました」と、また帰ってきてくれるのだと思います。
これからも、私たちだけでなく、あおぞら色彩楽園に関わる人たちみんなで、この活動を続けたいと願っています。