雨が心配された5月のあおぞら色彩楽園。天に願いが届き、当日は良いお天気になりました(5月18日 大倉山公園)
ここのところ、あおぞら色彩楽園には偶然公園い遊びに来た人たちの参加が目立ちます。
「これは何のイベントですか?」
「申し込みがいるんですか?」と興味を持ってくださる方がたくさんです。
30年以上続いている活動だと知って「30年!すぐ近くに住んでいるのに知りませんでした!」と驚かれる方もいらっしゃいます。
初めて参加される場合は、お父さんやお母さんがついつい、あれこれ口を出してしまいがちです。
これは、「言わないと、この子が困っちゃう」という心配からくるのでしょう。
それでも、子どもたちは思うように描いていいことがわかると、元気いっぱいです。
3歳のSちゃんも初めは緊張していましたが、次第に解放されて、4枚目の絵を描くころには驚くほどの躍動感がありました。
子どもが絵を描こうとしているとき、大人はつい絵の具や筆の使い方を指示したり、「おててにぬってペッタンしてごらん」と言ってしまうことが少なくありません。
子どもたちはまずは、好きな色をお皿に出すこと自体に楽しさを感じているし、絵の具が水に溶けたり、混ざると色が変化することに知的好奇心を刺激されています。
そんなとき、とにかく筆で線や形を描くことを急がせてしまっては、知的欲求は満たされません。
また、絵の具の使い方にしても、絵の描き方にしても、大人から言われた通りじゃなきゃいけないと思っている子どもは「次はどうするの?」と何度も聞きます。
そして、大抵の場合、あまり集中しないまま「もう絵の具やめる」と言って、他の遊びを始めます。
自分のペースで、やりたいようにやれていないからでしょう。
しかし、描き方を決めつけられずに自分でやりたいようにやっていても、なんだか楽しめないときもあります。
そんなときは心に疲労がたまっているときです。
どの子も新学期のスタートをがんばったので、6月は子どもたちに疲れが見えるときです。
ぬりたい色を思い切りぬって、絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜることも楽しんで、心に抱え込んだ疲れを外に出してもらいたいと思っています。