2月のあおぞら色彩楽園は恒例のスタッフ研修でした。
あおぞらスタッフは、子どもの絵のこと、絵がどう子どもの育ちに影響するのか、子どもたちが安心してのびのびとアートを楽しむためのアプローチなど、さまざまなことを常に学んでいます。
2月は子どもたちと同じ体験をして、自分の中に何が生まれるかがテーマでした。
そこで、まずは子どもたちと同じように様々な材料、素材、画材などがあるアートスペースで自由なアートに取り組みました。
「何をしてもいい」は、とりわけ大人にとって、とても難しいことです。
高学年になると、様々な経験もあるので、やりたいようにやりながらも経験を活かしてオリジナリティにあふれたアートを生み出します。
スタートして15分ほど経つと、それぞれが自分の作品に集中して、部屋の温度は上がり、クリエイティブな空気が部屋に満ち始めました。
自由なアートは「1時間」と伝えていましたが、1時間が経過した「そのとき」はまさに「ヤマ場」、最初は具体的ではなかったイメージが頭の中ではっきりとその姿を表し、それを形にするために持っている力をフル回転させているときです。
このとき、人は大きな充実感の中にいます。心地よくて、楽しくて、脳が大きな快感を感じているときです。
ですから、1時間が経ったからといって、そこで終了できるわけはありません。
90分が過ぎるころ、自由なアートは終了しました。
これは小さい子どもたちも同じで、自由に取り組むことができていれば、多くの場合60分を過ぎてから鎮静に向かっていき、90分になるころに自然に終了します。
もちろん、最初からピークを迎えることはなく、緊張や戸惑いに始まり、やっていることが受け止められている、OKをもらっていることを経験してからようやくその子のアートが生まれ、持っている能力をフル回転させて楽しくなり、その子だけの作品が完成するという道を辿ります。
あおぞら色彩楽園では受付の締切を終了時間の90分前に設定しているのはこのためで、稀に「30分だけでもいいから遊んでいいですか?」と聞かれることがあります。
しかし、「30分だけね、それでおしまいだからね」と言われた子どもたちは心を解放するまでには至らず、終わらなければならないことがほとんどです。
そうなると、ちっとも楽しくないので、保護者も楽しくありません。
あおぞらスタッフたちは、自ら体験して、さまざまな声をあげてくれました。
「子どもたちは自分で使いたいもの、使いたい色を選んで、自分で決めて、その子にしかないアートを生み出す、本当にすごい!」
「絵の具の楽しさ再発見。さあざまな使い方で楽しめる子どもたちの偉大さ」
「知らず知らずに感じている何かを作らなければという呪縛、安心できる場、受け入れられる場という大前提があることで得られる解放感」
「自ら体験したことで、あおぞらの子どもたちを心から尊敬できる。描けないとき、途中でやめるということにもパワーがいるんだな」
「あの大きな画用紙にあれだけのびのび表現できる子どものパワー、本当にすごい」
特に多くの声があがったのは「子どもって本当にすごい!」、「あのパワーを邪魔しちゃいけない」でした。
子どもたちがパワーを発揮するまでの受け入れ方や待ち方のヒントがあったようです。
保護者の方々が子どもたちが解放されるまで、集中して取り組み始めるまでの時間をどうしても長く感じてしまうのは、これもまた自然なこと。
子どもたちがたどるプロセスを保護者と共有したいという気持ちを改めて強くできたようです。
さあ、春が来ました。
あおぞら色彩楽園再開です。
子どもたちを心からすごい、偉大だと感じているスタッフたちが公園で待ってます!









