春は雨が多い季節ですが、まさか2ヶ月続けて「あおぞら」が屋内開催になるとは思ってもいませんでした。
「あおぞら」を開催する第3日曜日は、これまで本当に雨が少なく、雨の予報が出ていても、なんとか夕方まで降らずに済んだりすることがほとんどでした。
しかし、3月のレポートでもご紹介した通り、今は神戸真生塾の体育館をお借りできるので、残念な気持ちも半分くらいです。

晴れていても雨が降っても、子どもたちはとても大きなパワーを見せてくれます。
あおぞらスタッフお手製のお絵かきボードに貼られた半切サイズの画用紙に立ち向かう子どもは多く、ダイナミックで元気いっぱいの線が現れることもありますし、たくさんの色を絞り出したり、混ぜたりして大きな画面をぬりつくす子どももいます。
3歳のYちゃんは、トレイに絵の具を入れることにも集中しながら、この半切サイズの画用紙4枚の作品を描き上げました。集中した時間は実に90分あまりです。
割合から言うと、彼女の体の大きさからすれば、この画用紙の大きさは大人であれば畳2畳分くらいはあるでしょう。
小さな手に大きなハケを持っている姿は、まるで私たちがホウキを持っているかのようです。
それほど大きな画用紙を前にダナミックに絵の具をぶつけて、しかも4枚も集中して描き上げるパワーの大きさは、もう想像することすらできないくらいの大きく、エネルギーの高さは子どもならではです。
実際にYちゃんは4枚目の作品の途中からあくびがとまらず、持っている力を使い切ったようでした。
それでもハケを持つ手を止めず、「できた」と自分で思うまで絵の具と向き合いました。

CIMG9915もちろん、手頃なサイズに集中して絵を描く、色をぬる子どもたちも持っている力を十分に発揮して、大きなパワーを見せてくれます。
Yちゃんの大きな作品は、そのパワーがどれだけ大きいかがよくわかる一例です。

気がつけば眠り込んでしまうギリギリまで遊びきって、パワーを放出することができるのが子どもが持つ生命力の大きさです。
毎日のように新しい体験があるのが子どもの日常です。
それでも、子どもたちは大きなパワーでその壁を超えていきます。

大人が考える小さな世界に子どもたちを閉じ込めてしまわないように、そして力を使い切って帰ってきた時には安心して休めるようにすることが大人の大事な役割ではないかと思っています。
(写真と本文は関係ありません)