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こんにちは!くますけです!

阪神・淡路大震災で被災した子どものケア活動から誕生した色彩楽園。当時の活動は今も「あおぞら色彩楽園」として続いています。

今回は大震災直後の子どもたちの表情を切り取った写真のお話です。


1995年、藤井さんたちは絵を描いたり色で遊んだり、おんぶしたり、おすもうをとったりして、被災した子どもたちと共に過ごし、語りの場としての「おえかきやさん」を開催しました。

そのときの子どもたちを藤井さんは写真に撮ったそうです。

大震災から一年、子どもたちの写真は2,000枚を越えました。

当時のことを藤井さんに聞いてみました。


>どうして、そんなにたくさん写真を撮ったの?

「最初は写真なんて撮る余裕もなかったし、被災した子たちを撮るなんて、やっちゃいけないって思ってたんだけど、当時出会った子たちは心に受けたダメージを外に出して元気を取り戻そうとする、未来に生きる大きなパワーがみなぎっていたんです。なので、シャッターを切らずにはいられませんでした。そう、なんだか不思議な力を感じて、1年間もう夢中で写真を撮り続けました」


>この、たくさんの写真を見ていると、なんだか嬉しくなるね!

「うん、機会をいただいて写真展も開催したんだけれど、それは子どもの再生力や回復力が強く感じられたので、それをできるだけ見てもらいたいと思ったから。来てくれた方々からは「ありがとう!神戸の子どもたち!元気が出たよ!」という感想がたくさん寄せられたんです。

まさに神戸を元気にしたのは、この子たち!っていうメッセージを込めました」


その後これらの写真はずいぶん長い間眠っていたんだけど、今年は震災から30年と言う節目でもあるので、当時の子どもの写真パネル54点を阪神・淡路大震災 人と防災未来センターに寄贈しました。

大きな被害を受けた中で子どもたちがどんな風に過ごしていたのか、どんな表情を見せてくれていたのか、「貴重な資料になります」と言ってくださいました」


>当時の子どもたちのことをどんな風に感じてるの?

「私たちは子どもたちが残してくれた作品からとてもたくさんのことを学びました。

心にダメージを受けた子どもがどんな形でその苦しさを表現するのか、作品や子どもの行動にはどんなメッセージがあるのか、どんな回復過程を踏むのか、など、今の子どもたちにも活かされている多くの大切なことを教えてもらいました。

そして何より、活動を振り返る度に感じたのは、私たちの方が子どもたちに元気にしてもらっていたということです。


この子たちがいたから、私たちは希望を感じることができた。

この子たちのパワーを感じて、私たちはがんばれた。

この子たちに大切なことを全て教わった。

もう、本当に感謝しかありません」


30年前の子どもたちが今の子どもたちを支えているんですね。

当時の写真パネルは大切に保管され、防災、減災はもとより、子どものケア活動にも活かされます。

9ないしょだからね