長く続いた夏でしたが、急に涼しくなりました。9月のあおぞら色彩楽園は春にご案内した通り屋内開催となりました(9月21日 神戸真生塾子ども家庭支援センター)
昨年までは天候不良や熱中症警戒アラートが発出された場合のみ屋内で開催していましたが、屋内会場はどうしても公園よりも参加者が少なくなります。しかし、最近の夏の厳しい暑さを考えると、夏の間は屋外での開催が難しく、屋内で開催せざるを得ません。
活動開始から30年の間、目の前にどれだけ高い壁が現れても決してひるまないあおぞらスタッフは「だったら屋内ならではの魅力を生み出そう!」。
屋内開催の長所は風や気温などの影響受けずに取り組めるところです。参加者が少なくなることもネガティブな要素ではなく、一人ひとりとじっくり関われるチャンスです。
この日も参加してくれた子どもたちにじっくり関わり、保護者の方々ともゆっくりお話しすることができました。
びっくりするほどたくさんの絵を描いた男の子もいましたし、終了時間前に声をかけると「えー、絵の具もしたかったのにー」と言ってくれた女の子もいました。
それぞれが自分で選んだ画材、素材、材料、色や形を楽しむ姿は、誰もが堂々としていて、「これがわたし!」と言ってくれているようでした。
けれども、この日いちばんのトピックスは、「大人のカラーヒーリング」スペースでした。大人用に別に画材を置いたテーブルを用意できたのは屋内会場ならではです。子どもたちが描いたりつくったりしている間、このテーブルでお父さん、お母さんも色を楽しんでもらおう、集中してもらおうと新しく設置しました。
ぬりえに取り組み始めていたお母さんたちに<はみだしOKです>と声をかけると、「え~、はみだすのはやだなぁ」
<では、はみださずにぬりましょう>
お母さんたちは、すぐに自分の目の前にある色に集中していて、しばらくするとテーブルは心地よい表現エネルギーに包まれていました。これは子どもたちが夢中で作品に取り組んでいる時にも時々生じるものです。会場全体を見渡すと、大人のテーブルから発せられる表現エネルギーと子どもたちのスペースから生まれている穏やかな空気とが調和良く受け止め合っているようで、なんとも言えない心地よい空間ができあがっていました。
時間中ずっとぬりえに取り組んでいたお母さんのおひとりは「もう一心不乱に(色を)ぬっていました。時計なんて見ませんでした!」と、とても充実した笑顔を見せてくださいました。
色は光のエネルギーです。画材を使うと私たちの内面にあるさまざまなものが色になって心の外に出てきたり、そのときに必要な色が私たちをリラックスさせてくれたりもします。ぬりながら頭に浮かんでくること、思い出すことも問題解決のためのとても大事な鍵です。
保護者のみなさま、屋内開催の際にはぜひ「大人のカラーヒーリング」スペースへどうぞ!保護者の方々も子どもたちも「あおぞら」でスッキリしてもらえれば、何よりです。










