フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

山歩き

石鎚山

西日本最高峰の石鎚山に登ってきた。(とは言え、もう一ヶ月ほど前だけど)

IMG_7425お昼ごはんのおむすび二つとお茶、おやつのチョコレートを買ってバスでロープウェイの下谷駅へ。
ここからロープウェイに乗って、成就駅に向かう。
朝からお天気が良くて、いろんなことが楽しみで仕方ない。
こんな良いお天気に山に登れること。
紅葉に出会えるかもしれないこと。




IMG_7427ロープウェイ到着の成就駅の空は澄んでいて、これだけでも嬉しい感じ。








IMG_7435ゆっくり登りはじめると、秋の色が出迎えてくれて、また嬉しくなって、足が速くなりそうになる。
いやいや、山はゆっくり登ろう。

紅葉の時期だからだろう。
平日なのに、たくさんのハイカーに出会う。
時には先に行かせてもらったり、先に行ってもらったりしながら、自分のペースで進んでいく。
途中で「もうダメ。おんぶしてほしい」と言う男性にも出会った。奥さんらしき方はスイスイと前を歩いている。
ご夫婦二人で山歩きするなんて、本当に素晴らしい。

途中の階段では少々息が切れたけど、なんとか頂上神社に到着。
ここは、さすがに風が吹いていたけれど、ここまでの道のりは、まったく風がなかった。
風がないので木々のザワザワした音もなく、音のない世界を登ってきた。
歩きながら、ここはどこなのか、現実世界なのか、わたしはどこにいるのか、と考える時間があった。
時々山歩きはするけれど、これほどまでに音のない世界は初めてだった。
音のない世界は、続いた。

アウトドアでは、しばしば「初めての世界」に遭遇する。
おそらく、どれだけアウトドアを経験している人でも「初めての世界」に出会わなくなることはないのだろう。
わたしたち人間が地球に追いつくことはない。

頂上神社には、たくさんのハイカーがいた。
すっきりと晴れた空の山の上で、なんだかみんな嬉しそうだ。
でも、さらにわたしを誘惑したのは、その先にある天狗岳だった。

大きな岩をよじ登ったり、滑りそうになりながら渡り歩いていかないといけない。
ちょっと間違えれば、落ちてしまいそうだ。
途中でちょっぴり後悔した。
なんとかたどり着き、振り帰ってみると、頂上神社が小さく見える。
「帰れるのかな・・」

それでも、最も高いところに立つと、「ここが西日本でいちばん高いところ!」
360℃見渡すと、本当にいちばん高いところにいる実感が湧く。
またまた「初めての世界」だ。
すごい!
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頂上神社に帰る途中で出会った人からは、「よく行ったね〜」と声をかけてもらった。
こうした場所で出会う人たちは、理屈抜きの仲間意識みたいなものでつながっている気がする。
全然知らない人なのに、旧知の仲のような、そんな感じ。
「もうダメ」と言っていた男性も頂上神社まで登ってきていた。

西日本最高峰の石鎚山は、実に楽しかった。
景色はもちろんのこと、「今、西日本で最も高いところに立っている」不思議な感じ。
でも、登ったことで浮かれていると、下山でケガしてしまうので、慎重に下りたことは言うまでもない。
ありがとう、石鎚山。

日程:2019年10月31日
行程:伊予西条駅〜石鎚山ロープウェイ下谷駅〜山頂成就駅〜成就社〜八丁坂〜前社が森〜夜明峠〜弥山〜頂上神社〜天狗岳〜来た道を戻る

距離:9.0km
時間:5:26
標高:1,982m 
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お山歩スイーツ1〜3

<お山歩スイーツ1六甲山〜2019.5.3>IMG_6620
山歩きにとーっても大事なおやつ。
でも、あまり荷物を増やさないようにおいしく、楽しく、元気になれるように。

おやつはホントに元気を回復させてくれる。
身体だけでなく、心も。
食べた後は気持ちも新たにGo!
無事に宝塚駅にゴール。



<お山歩スイーツ2再度山〜2019.5.6>IMG_6633
フルーツパフェもテンション上がる! 
短い距離の山歩きだったので、アイスクリームを持って行ってみた。
ほどよく柔らかくなっていて、まあ、これならセーフかな。
山のアイスクリームっておいしい!

熱い紅茶と。 




 
<お山歩スイーツ3摩耶山〜2019.9.16>IMG_7252
この日は何も準備できず、市販の寒天のこしあんがけ。 
記録に残すほどのものではないけれど、蜂が元気なこの季節、何度もコース変更を余儀なくされて、「もう今日は登らずに帰ろうかなー(T^T)」と思ったほど気持ちがダウン。
掬星台に着いたときは嬉しかった。

そして、やはりおやつを食べると元気回復!
なんでもないおやつだけれど、 ああ、おいしい。

見知らぬ人のオカリナ演奏と。 

同じ気持ちに出会う

すぐ目の前にいた男性は振り返って言った。
「きれいね!」

 いつものシーサイドコースをジョギングしていた。
もう慣れてきたけれど、最初の2㎞は体が重い。足が動かない。
それでもノロノロと続けていると、少しだけスピードが上がり、気持ちよくなってくる。
だからと言って、調子にのって楽しくコースを進み続けると、また疲労を感じるので、 
「もう少し行ったら、アイスクリームを食べようかな」と考えていたときだった。
 
ちょうど太陽が沈む時間。
見ると、海の上に浮かぶ雲が赤く染まっている。
これは気になる。

予定のコースを外れて、 雲を追いかけてみる。
岸壁の壁に上がりたいが、登れそうな ところがない。
と、向こうから釣り竿を持った人が岸壁の上を歩いてやってきた。
どこかから登れるにちがいない。

あ、ここだ。
ハシゴをよじ登る。
写真を撮り始めると、 すぐ前で釣りをしていた男性は振り返って言った。
「きれいね!」

見ると、反対の西側の空も美しく輝いている。
迷わず西側にも写真を撮りに行った。

「ああ、きれいだ」と感じる気持ちは教わることはできない。
 誰かに植え付けてもらうものでもない。
きれいだと感じるものに出会っただけでも嬉しくなるのに、
同じように感じている人がいることからは、嬉しさを超えて高揚感ともいえるものが湧き上がってきているのがわかる。

吸い寄せられるように出会った美しい空と、その美しさを共有して湧き上がってきたエネルギーは、この後予定を大幅に超えて、さらに3㎞わたしを走らせた。

 
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須磨アルプス2〜こころとからだ編

いつものコースを西へ歩く。
神戸のいいところは、ほとんどどこからでも山歩きができるところだ。
他の山のように、駅から登山口までバスに乗らないといけない、なんてことがない。
駅からすぐに山の中に身を置くことができる。


IMG_6936山を歩くと、様々な感覚が目を覚ます。
でも、それはいきなりやってこない。
歩き始めてしばらくして、体温が上がり、汗がにじみ始め、足の裏が土を感じ始めてからだ。
つまり、身体のウォーミングアップが完了してから様々なアンテナが働き始める。
同時に心の中が循環し始める。
心に抱えた様々なものが動き始める。



IMG_6943動き始めるといつのまにか出口をみつけて、外へ出て行く想いもある。
ぐるぐる回って、その姿を変える想いもある。
姿を変えず、むしろ、よりはっきりと姿を見せる想いもある。
これだけはっきりすると、もう、それはそのまま受け止めるしかない。
受け入れられなくても、やっぱりそうなんだと認める。

こうして感情の代謝が良くなると、いつのまにか一歩前に進んでいる。



やはり、感情の代謝を高めるためには、身体の代謝は必要だ。
抱えた想いの、その姿がよりはっきりしたり、姿を変えたりすると、そこには問題解決の鍵が必ずある。

こころとからだはつながっている。

行程:板宿駅〜東山〜馬の背〜 栂尾山〜旗振山〜須磨浦山上遊園〜塩屋駅

距離:7.9km
時間:3:09:43
標高:320m 

伊吹山

大津まで来たのに研修だけで帰るのはもったいない。

IMG_6870そう思って、伊吹山の山頂を目指すことを企んだ。
伊吹山は花の山と言われている。
2分遅れで近江長岡駅に着き、猛ダッシュでバスへと向かったけど、運転手さんはのんびりしていて、1分遅れての出発だった。
アウトドアに急ぐ、焦るは禁物。ゆっくり行こう。
登山口で入山協力金を払い、入山届けを出して出発。
山頂までの道はほぼ1本道で迷う心配もなさそう。


3合目で休憩していると、元気な若者4人組に出会った。
男の子ばかりのグループで、上り坂も少し広い道なら、ぴょんぴょん走ったり、歌を歌ったり、元気なことこのうえない。
その中の人懐こそうな男の子は「休憩ですか?ぼく、山に登るの初めてなんですよー」とニコニコしていた。

IMG_68637合目を過ぎると、ややスピードが遅くなる。
伊吹山は漫画のように山肌の道をくねくねと登っていく。
六甲山のように木々の中の道ではないので、太陽を浴びながらひたすら登り続ける。写真の手前が登山道だ。
休憩ポイントもない。
8合目あたりが最もハードなようで、石がゴロゴロした急な道をとにかく上がるしかない。ここまで眼を楽しませてくれた花もない。

スタートして約3時間、山頂到着。
22種類ものソフトクリームを売っていて、かなりハートを掴まれたが、風が強く、汗だくの体はすぐに寒さを感じて、ソフトクリームの魅力はすっかり小さくなってしまった。



IMG_6874山のお昼ごはんは、どの山でも必ずと言っていいほど誰かがカップラーメンを食べている。
ここ何年かのブームのようにも思う。
でも、汗だくで登ってきてからの、あの味はなんともおいしいだろう。

先ほどの若者4人組は、「写真撮ってくださーい!」と相変わらず元気いっぱいだ。




彼らのように、時に走ったり、歌ったりしながら山頂に着く人たちもいる。
方やわたしのように、ゆっくり、ゆっくり、休憩しながら到達する人もいる。
プロセスは違うが、ゴールは同じ。
ゆっくりでも、歩みを止めなければ山頂には必ず着く。
登りが大変なようにも思ったけど、下りの方が気を抜けない。
「家に帰るまでが遠足です!」は名言だと思う。

いつも不思議に思うのは、人工物がない場所を歩くのが楽しい山歩きだけど、舗装路まで降りてくるとほっとする。なぜだ。
帰ってからバックパックを解いてみると、研修会資料は汗でボロボロになっていた。
先生方、すみません。

行程:近江長岡駅〜伊吹山上野登山口〜 ひろきち地蔵〜徳蔵山〜伊吹山山頂〜びわこ展望台〜来た道を戻る〜伊吹山上野登山口〜長浜駅
距離:11.4km
時間:5:54:46(昼食休憩除く)
標高:1,377m 
 
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;