気温は上がりましたが、アートスペースにはゆっくりと親子が集まりました(6月15日 大倉山公園)。
この日は参加者も少なく、のんびりムードだったので、何名かのお母さんに声をかけて絵の具をさわってもらいました。

大きくなるにつれて、対象物と似ていないといけない、何を描いたのかわかるものでないといけない、と思っている子どもは少なくありません。
そして、これは大人であれば、なおさらそうした想いは強くなります。
この日声をかけたお母さんたちも「好きに描いていいって難しいですね。子どもが『何描いたらいいん?』って言ったら『なんでもいい』って言っちゃうけど」と話されたお母さんもいらっしゃいました。
それでも、お子さんが好きだと言うキャラクターを描くことに取り組んだり、とにかくぬりたい色を選んで、色が広がっていくことに没頭したお母さんもおられて、最後には「楽しかった!」と笑顔を見せてくださいました。
子どもたちが自由に表現して心を解放するには、描きたいように描く、ぬりたい色をぬることはとても大切です。
しかし、誰が見てもわかる「何か」を描かないといけないと思っていると、心は解放されません。
むしろ、どんどん自分をしばってしまって、苦しくなるばかりです。
描くこと、色をぬることが楽しいと感じるのが大切な第一歩。
それにはお父さん、お母さんも絵の具やクレヨンをまずは楽しんでいただきたいと思っています。
大人も子どもも思い切りぬりたい色をぬりにきてくださいね。