大きなくじらも、海や陸の生き物たちも、ほとんど色あせることなく、17年間LDセンターの壁やドアでたくさんの子どもたちを迎えてくれた。
移転を正式に聞いたのは、今年春になったばかりだった。 

建て替えのため、とうとう秋に取り壊しが決まったこと。

壁のくじら、看板、、、何とか形を変えて残せないものかと相談していること。
共に月日を重ねた……と心に留めてお別れした方がよいのかと悩んでいること。
センターのスタッフの方々はずいぶん頭を悩ませてくださったようだ。

くじらの誕生から17年間、毎年センターに通う子どもたちとアートを通して関わってきた。
子どもたちは、
この大きなくじらにも、
入り口を飾った看板にも、
自由なアートという、実はとても難しいテーマにも、
いつも 臆することなく立ち向かった。

もちろん、作品は大切にしたい。
大切にしなければいけない。
子どもたちの作品には命がある。

でも、命あるものはいつかなくなる。

いつかはなくなる命は、どれも尊いものだと思う。
そして、壊れたとき、また新しいものが生まれる。

壊れて、生まれて、の繰り返しがアートから生まれるエネルギーなのだろう。
くじらは立派に生ききったと思う。

くじらを描いてくれた子どもたち、
くじらをさわってくれた子どもたち、
くじらを見てくれた子どもたち、
本当にありがとう。

さよなら、くじら。

くじら2