今年も毎年恒例の夏休み親子アート講座を2日間に渡って開催しました(7月20日、31日/大阪医科薬科大学LDセンター)。
まずは保護者のためのプチ講座を開催して、お母さんたちに講座の趣旨や、なぜ好きなものを好きなように描いていいのか、描かなくてもOKなのか、などをお話しました。
アートワークを体験してもらうことで、絵を描くということにはどんな意味があるのかをより深く感じていただけたようでしたし、お母さんたちの熱い想いに包まれて、あっという間の2時間でした。
お母さんたちに講座の趣旨をお伝えしたら、さあ、次はいよいよ子どもたちを迎えてのアートな時間です。
毎年感じることですが、LDセンターに通う子どもたちは、本当にいつも一生懸命です。
いえ、他の場所で発達障害を抱える子どもたちに出会っても、たいていはみんな一生懸命です。
一人でも多くの大人に知っていてほしいことの一つです。
参加者の中には、毎年参加してくれている子たちもいます。一年ぶりに会う子どもたちは、びっくりするくらい成長していて、一年間のがんばりが想像できるし、一年に一回だけの講座をずっと楽しみにしてくれていることにも感謝です。
プログラムの最初に好きなものを描いたり、つくったりしてもいいこと、それが何かわからないものになってもいいことなどに加えて、失敗もOKなことを伝えることも恒例なのですが、リピーターの子たちは、すでにわかっているはずの話も真剣に聞いてくれて、初めて参加する子たちに補足してくれました。
どこに行っても「失敗OK」に驚く子どもは多く、中でも発達障害を抱える子どもの中には、予定していたことができなかったり、失敗したりがあると、「もうダメだ!」と思ってしまうことも少なくありません。
ゲーム好きの6年生のYくんが「失敗OK」と聞き、Sくんに「またやり直せばいいんだよ」と言われて、虚をつかれたような表情から思わず漏れた、「え?そうか・・リセットできるのか・・」は、とても印象的でした。
作品は、それぞれの想いや、得意なこと、好きなことが形になって、「夢中になる」時間が流れました。
みんな、ありがとう!
これからも時々は自由にアートを楽しんでほしいと思っています。