フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

子どもの心のケア

あおぞらレポート〜2024.12

IMG_53042024年最後のあおぞら色彩楽園は、スタッフ全員で大掃除でした。

いつも使うシート数枚を拭き上げると、みんな「暑い~」。
でも、毎年のことなので慣れたものです。

絵や工作の道具や材料は1年間公園で使用すると、砂まみれです。

すべてをきれいにして、工作材料を整えて、倉庫を掃除して、春のスタートに向けて準備万端。

あおぞらスタッフは作業をしながら、子どもたちが選びやすいように、使いやすいように、安全なように、常に考えています。


IMG_5305また、工作材料のケースと予備の段ボール箱をきれいにすると、特に工作材料は様々な方からご協力をいただいていることを改めて実感します。

「あおぞら色彩楽園」参加者や支えていただいてる方々が共にこの活動を続けていくために重要な役割を担っていただいていることを感じるのです。



大掃除の後は忘年会へGo!

とにかく食いしん坊が集まっているあおぞらスタッフは、1年に1度の宴会を楽しみにしています。

おいしいものやお酒もいただきながら、ワイワイ楽しんでいると、必ずと言っていいほど話題は子どものことになります。

子どもが心を解放する過程や、アプローチの裏付けを細かく話したり、絵から読み解けるメッセージや、それを表現した子どもの想いに心を馳せたり、そうしたことが何より楽しい話題なようです。


阪神・淡路大震災から30年。

「あの日」のことは今も鮮明に思い出しますし、この先もきっと忘れることはありません。

震災で被災した子どもたちの心のケアから始まった「あおぞら色彩楽園」も誕生から30年を迎えました。
30年間ボランティアで活動できたことは本当に嬉しく、感謝でいっぱいです。

30年の間に出会った子どもたちには、とても大切なことをたくさん教わりました。

今年もたくさんの子どもたちに会えますように。

30thパレードA4

特別セミナー 災害と子どもの心のケア

<阪神・淡路大震災30年特別セミナー>
災害と子どもの心のケア〜クレヨンが心のおくすりに


子どもの心を守りたいー
災害が起きたとき、まず守りたいのは大切な家族の命です。
命の次に守りたいのは家族の心です。

色彩楽園は阪神・淡路大震災が起きた1995年から絵による子どもの心のケアに取り組んできました。
子どもは災害だけでなく、日常生活の中でも心にダメージを受けることが珍しくありません。

そこで、家庭できる楽しい”おえかきケア”をご紹介します。
実際に色鉛筆やクレヨンを使って私たち自身が体験してみましょう。
お父さん、お母さん、先生方、子どものアートセラピーに興味がある方、どなたでもぜひご参加ください。

日時 2025年1月19日(日)13:30〜15:30(受付13:00〜)
会場 神戸真生塾子ども家庭支援センター ロータリー子どもの家https://kobe-shinsei-cfsc.com
定員 30名
参加費 1,000円(あおぞら募金としてお預かりします)
受付期限 2025年1月10日

*要事前申し込み(当日受付はありません)

*ミニあおぞら色彩楽園はどなたでも参加できます。

詳しくはこちら!
https://www.shikisaigakuen.com/event/3942

30thイベント


くますけものがたり3〜あおぞら色彩楽園誕生!

くまものがたりロゴ3

こんにちは!くますけです!

ピンクのくまが登場したのは2009年ですが、色彩楽園は1995年の阪神・淡路大震災のときから心にダメージを受けた子どものケア活動に取り組んでいます。

阪神・淡路大震災が起きたのは1月17日。神戸で大きな地震が起きるなんて、ほとんどの人が考えていなかったし、今のようにインターネットや携帯電話も普及していなかったので、何が起きているのかを知ることも、誰かに連絡することも大変でした。

多くの人が死の恐怖を味わい、大人でも冷静ではいられない中で、「子どもたちはどうしているんだろう」と、思えたのが震災から二日後です。

ライフラインが断たれて、生活自体がままなりませんでしたが、子どもたちのことが気になって居ても立っても居られず、震災から三日後に東京に「救援物資でクレヨンを送ってもらえませんか?」と電話をかけました。

その後、絵による子どものケアに取り組むボランティアグループ「空とぶ子どものアトリエ」が誕生しました。

道路も線路もちぎれて、移動も難しい被災地で「空を飛んででも子どもたちのところに行きたい」という思いから付けた名前です。


避難所2-1神戸市、芦屋市、西宮市内の避難所や児童館、公園など最大13ヶ所で定期的におえかきやさんとして訪問し、自由なアートスペースを開設しました。

藤井さんは神戸市内の保育園では「うちゅうじーん!」と、芦屋市内の公園では「こざるー!」と呼ばれていましたよ。

一年間活動を続けて、延約3700名の子どもが絵を描きにきてくれたんです!
「空とぶ子どものアトリエ」が解散しましたが、藤井さんたちのグループが「色彩楽園」と名前を替えて、芦屋市内で活動を続けました。


そして、1997年、この活動は場所を神戸に移しました。
大倉山公園で「あおぞら色彩楽園」が始まったんです。
震災から2年、「やっと子どもが遊べる場所がみつかった」と言う声もありました。
あおぞら色彩楽園には本当に多くの子どもたちが遊びにきてくれました。
続きは「くますけものがたり4」で!

くますけものがたり2〜くますけが被災地に!

くまものがたりロゴ2

こんにちは!くますけです!涼しくなりましたね!

くますけものがたり1でお伝えしたように、「くますけ」と名前をつけてもらったのは2014年。
でも、ぼくが誕生したのは、どうやら2009年の春ごろのようです。そのころは、見た目の通り、「ピンクのくま」と呼ばれていました。
初めは「あおぞら色彩楽園」のシンボルキャラクターとしてスタートして、その後様々な場に登場するようになって、色彩楽園のキャラクターとして活動するようになりました。


その中で、なんと言ってもぼくが大活躍したのは、2011年の東日本大震災です。
原子力発電所の事故もありましたし、とんでもない津波に襲われて、街は飲み込まれ、たくさんの人が犠牲になりました。
もちろん、被災した子どもたちの応援に行ったのですが、同時に「おえかき救急箱」を作って被災地に届けたんです。

おえかき救急箱 おえかき救急箱は箱が机の代わりにもなるように、丈夫な箱を使いました。
中にはクレヨンや鉛筆、画用紙やぬりえなどと一緒にピンクのくま(当時名前はまだありません)のぬいぐるみを入れました。
心にダメージを受けた子どもにとって、クレヨンや画用紙はダメージを優しく包む包帯やばんそうこうになります。
だから、ぼくのポケットにはクレヨンが入っているでしょ?
子どもたちに元気になってもらうための、言わば「おくすり」なんです。

また、子どもにとって、柔らかいぬいぐるみに癒し効果があることはテディベアが有名です。

ぼく、くますけも子どもたちのそばに行きたいたいと思いました。
そこで、ピンクのくまのぬいぐるみを作ってくれるボランティア、通称くまボラさんを大募集しました。
DSC00933すると、なんと、なんと!
約1年半の間に全国から全部で400体ものくまのぬいぐるみが集まったんです!
アトリエはくまだらけでした!
もちろん、おえかき救急箱の中に入って被災地に行きましたよ。
中にはぼくの絵を描いてくれた子もいました。
この、くまボラをきっかけに、ピンクのくまは子どもの心のレスキューのシンボルになりました。

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ぼくの活躍はまだまだあります。
くますけものがたり3をお楽しみに!

くますけものがたり1〜くますけ誕生秘話

くまものがたりロゴ いつも、あちこちに登場するピンクのくまは色彩楽園のキャラクター「くますけ」です。
8月には「あおぞら色彩楽園」に募金箱になって登場しました。

そう、ちゃんと名前があるんです。

 「くますけ」と名前がついたのは、2014年、ちょうど10年前です。
それまでは、見た目の通り「ピンクのくま」と呼ばれていました。
長い間名前がなかったのですが、子どもの心のケアのシンボルとして、広く親しみを持ってほしいという願いから名前を募集することにしました。


 すると、北海道や福島県、チェコ共和国やオーストラリアからの応募を含めて全37点の応募があり、これには本当にびっくりでした。

 そして、スタッフ全員で厳正に審査した結果、三作品が選ばれました。
大賞は神戸市のTくん(当時7歳)で、「くますけ」と名前をつけた理由を「みんなを助けるときにクレヨンを出して助けるから」と教えてくれました。

 くますけ」は、おなかのポケットにクレヨンを入れています。これが子どもの心のケアのシンボルである理由の一つです。

14-11のコピー


 応募者の方々はポケットに入っているクレヨンが心にダメージを受けた子どもたちにとって「おくすり」になることや、「子どもたちには自由に絵を描いてほしい」と、未来への希望と願いが込められた名前も多く、当時はくますけ誕生の背景が多くの方に理解されていたようです。。

 賞に選ばれた3名の方には、あおぞら色彩楽園にて表彰状と副賞が贈られました。


 では、なぜ、くますけはクレヨンでみんなを助けるようになったのでしょうか。

それは「くますけものがたり2」で。

お楽しみに!

ギャラリー
  • 1月のあおぞらレポート〜災害と子どもの心のケア
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  • くますけものがたり5〜いろんな発信をしています!
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  • あおぞらレポート〜2024.12
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  • 特別セミナー 災害と子どもの心のケア
  • 11月のあおぞらレポート〜今年もありがとうございました
プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;