フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

自由なアートスペース

あおぞらレポート〜2025.9.21

 長く続いた夏でしたが、急に涼しくなりました。9月のあおぞら色彩楽園は春にご案内した通り屋内開催となりました(9月21日 神戸真生塾子ども家庭支援センター)

昨年までは天候不良や熱中症警戒アラートが発出された場合のみ屋内で開催していましたが、屋内会場はどうしても公園よりも参加者が少なくなります。しかし、最近の夏の厳しい暑さを考えると、夏の間は屋外での開催が難しく、屋内で開催せざるを得ません。

活動開始から30年の間、目の前にどれだけ高い壁が現れても決してひるまないあおぞらスタッフは「だったら屋内ならではの魅力を生み出そう!」。


 屋内開催の長所は風や気温などの影響受けずに取り組めるところです。参加者が少なくなることもネガティブな要素ではなく、一人ひとりとじっくり関われるチャンスです。

この日も参加してくれた子どもたちにじっくり関わり、保護者の方々ともゆっくりお話しすることができました。

びっくりするほどたくさんの絵を描いた男の子もいましたし、終了時間前に声をかけると「えー、絵の具もしたかったのにー」と言ってくれた女の子もいました。

それぞれが自分で選んだ画材、素材、材料、色や形を楽しむ姿は、誰もが堂々としていて、「これがわたし!」と言ってくれているようでした。


 けれども、この日いちばんのトピックスは、「大人のカラーヒーリング」スペースでした。大人用に別に画材を置いたテーブルを用意できたのは屋内会場ならではです。子どもたちが描いたりつくったりしている間、このテーブルでお父さん、お母さんも色を楽しんでもらおう、集中してもらおうと新しく設置しました。

ぬりえに取り組み始めていたお母さんたちに<はみだしOKです>と声をかけると、「え~、はみだすのはやだなぁ」

<では、はみださずにぬりましょう>


 お母さんたちは、すぐに自分の目の前にある色に集中していて、しばらくするとテーブルは心地よい表現エネルギーに包まれていました。これは子どもたちが夢中で作品に取り組んでいる時にも時々生じるものです。会場全体を見渡すと、大人のテーブルから発せられる表現エネルギーと子どもたちのスペースから生まれている穏やかな空気とが調和良く受け止め合っているようで、なんとも言えない心地よい空間ができあがっていました。

時間中ずっとぬりえに取り組んでいたお母さんのおひとりは「もう一心不乱に(色を)ぬっていました。時計なんて見ませんでした!」と、とても充実した笑顔を見せてくださいました。


 色は光のエネルギーです。画材を使うと私たちの内面にあるさまざまなものが色になって心の外に出てきたり、そのときに必要な色が私たちをリラックスさせてくれたりもします。ぬりながら頭に浮かんでくること、思い出すことも問題解決のためのとても大事な鍵です。


 保護者のみなさま、屋内開催の際にはぜひ「大人のカラーヒーリング」スペースへどうぞ!保護者の方々も子どもたちも「あおぞら」でスッキリしてもらえれば、何よりです。

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6月のあおぞらレポート〜まずは楽しんで!

前日まで降っていた雨は朝にあがり、無事に公園での開催となりました。
気温は上がりましたが、アートスペースにはゆっくりと親子が集まりました(6月15日 大倉山公園)。
この日は参加者も少なく、のんびりムードだったので、何名かのお母さんに声をかけて絵の具をさわってもらいました。

CIMG0416好きなものを描いていい、好きな色をぬっていい、描きたいように描いていいよと言うのが「あおぞら色彩楽園」での約束ですが、しかしこれはそう簡単ではありません。
大きくなるにつれて、対象物と似ていないといけない、何を描いたのかわかるものでないといけない、と思っている子どもは少なくありません。
そして、これは大人であれば、なおさらそうした想いは強くなります。
この日声をかけたお母さんたちも「好きに描いていいって難しいですね。子どもが『何描いたらいいん?』って言ったら『なんでもいい』って言っちゃうけど」と話されたお母さんもいらっしゃいました。

それでも、お子さんが好きだと言うキャラクターを描くことに取り組んだり、とにかくぬりたい色を選んで、色が広がっていくことに没頭したお母さんもおられて、最後には「楽しかった!」と笑顔を見せてくださいました。

子どもたちが自由に表現して心を解放するには、描きたいように描く、ぬりたい色をぬることはとても大切です。
しかし、誰が見てもわかる「何か」を描かないといけないと思っていると、心は解放されません。
むしろ、どんどん自分をしばってしまって、苦しくなるばかりです。
描くこと、色をぬることが楽しいと感じるのが大切な第一歩。
それにはお父さん、お母さんも絵の具やクレヨンをまずは楽しんでいただきたいと思っています。
大人も子どもも思い切りぬりたい色をぬりにきてくださいね。

5月のあおぞらレポート〜まずは絵の具を楽しんで!!

 雨が心配された5月のあおぞら色彩楽園。天に願いが届き、当日は良いお天気になりました(5月18日 大倉山公園)


 ここのところ、あおぞら色彩楽園には偶然公園い遊びに来た人たちの参加が目立ちます。

「これは何のイベントですか?」

「申し込みがいるんですか?」と興味を持ってくださる方がたくさんです。
30年以上続いている活動だと知って「30年!すぐ近くに住んでいるのに知りませんでした!」と驚かれる方もいらっしゃいます。


CIMG0274初めて参加される場合は、お父さんやお母さんがついつい、あれこれ口を出してしまいがちです。
これは、「言わないと、この子が困っちゃう」という心配からくるのでしょう。

それでも、子どもたちは思うように描いていいことがわかると、元気いっぱいです。
3歳のSちゃんも初めは緊張していましたが、次第に解放されて、4枚目の絵を描くころには驚くほどの躍動感がありました。


子どもが絵を描こうとしているとき、大人はつい絵の具や筆の使い方を指示したり、「おててにぬってペッタンしてごらん」と言ってしまうことが少なくありません。


子どもたちはまずは、好きな色をお皿に出すこと自体に楽しさを感じているし、絵の具が水に溶けたり、混ざると色が変化することに知的好奇心を刺激されています。

そんなとき、とにかく筆で線や形を描くことを急がせてしまっては、知的欲求は満たされません。

また、絵の具の使い方にしても、絵の描き方にしても、大人から言われた通りじゃなきゃいけないと思っている子どもは「次はどうするの?」と何度も聞きます。

そして、大抵の場合、あまり集中しないまま「もう絵の具やめる」と言って、他の遊びを始めます。
自分のペースで、やりたいようにやれていないからでしょう。

しかし、描き方を決めつけられずに自分でやりたいようにやっていても、なんだか楽しめないときもあります。

そんなときは心に疲労がたまっているときです。


どの子も新学期のスタートをがんばったので、6月は子どもたちに疲れが見えるときです。

ぬりたい色を思い切りぬって、絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜることも楽しんで、心に抱え込んだ疲れを外に出してもらいたいと思っています。

3月のあおぞらレポート

春が来ました。
冷たい冬が終わったことを感じる春の訪れは、どの季節が来るよりホッとします。
冬の間お休みしていた「あおぞら色彩楽園」も新しい季節の始まりと共にスタートしました。

ところが、張り切るあおぞらスタッフの想いをよそに、非情にも天気予報は午後から雨予報。
せっかくの今年初の開催でしたが、神戸真生塾の体育館をお借りすることにしました。
新型コロナウィルスが蔓延するまでは、雨が降るといつもお借りしていたのですが、この4年間は屋内に集まって活動することが制限され、雨の時や熱中症警戒アラートが出された時は泣く泣く公園での開催を中止していました。
ようやく感染症による活動制限から解放されたのです。

もちろん、公園でのアートは大きな開放感がありますし、絵の具もダイナミックに楽しめます。
しかし、じっくり細かいこともできる、限定された空間の安心感など屋内ならではの良い点があることも確かです。

CIMG9954雨の中、集まってくれた子どもたちは長い時間集中して工作に取り組んだり、絵の具の実験を楽しみました。
ちょっぴり残念な雨でしたが、体育館の都合がつけば4年ぶりに雨天時の開催が可能となったこと、無事に今年のスタートがきれことにホッとしたし、嬉しい1日となりました。
雨は次第に強くなり、後片付けと翌月準備は少々大変でしたが。あおぞらスタッフもスタートできたこと、じっくりと子どもたちに関われたことに充実した表情を見せていました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
あおぞら色彩楽園は今年も11月まで毎月開催します。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2月のあおぞらレポート〜春のスタートに向けて!

fullsizeoutput_3ce暖かくなったり、寒くなったり、少しずつ春が近づいてくることを感じながら、2月のあおぞらも1月に続いて大掃除をしました。いつも使っているブルーシートを拭きあげたら、あおぞらボランティアスタッフは汗だくです。
この日は予報よりも長く雨が降り続いていたので、倉庫の大掃除は少々やっかいでした。

今回のメインは絵の具の補充でした。
補充は毎月のことですが、昨年まで使っていた絵の具のボトルが夏の高温の時期には爆発して絵の具が飛び出したり、絵の具が出しづらかったりすることもあって、昨年の夏の終わりごろからずっとスタッフみんなで容器を探していました。 
秋が深まる頃にようやく子どもの手にもぴったりな容器が見つかり、みんなでとても喜んでいたのですが、口が小さいので補充をするときにとても時間がかかってしまいます。
公園での開催を終えた後、子ども家庭支援センター(ロータリー子どもの家)に戻って、画材や道具を整えて、工作材料など翌月の準備と絵の具の準備をすると、なかなか終わりません。

そこで、冬の間は大掃除に加えて、絵の具ボトルを再考することがスタッフ全員の宿題になりました。

今回の絵の具の問題だけでなく、あおぞらスタッフは子どもたちが自由にアートを楽しめるように考えることにとても熱心です。
毎月きちんと画材を揃えることはもちろん、材料の選びやすさや道具や材料、画材を使いやすいように、楽しめるようになど、常に「より良くしたい」という気持ちを持っているのがわかります。
子どもたちが楽しんでいる姿を見ると、本当に嬉しそうで、あおぞらスタッフの情熱の大きさがこの活動が継続できている何よりの原動力です。

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また、空き箱など、廃材は多くの方々のご協力によって実に様々なものが集まります。
参加してくれる方々はもちろん、公園の外にいる方々のご協力もあって、あおぞら色彩楽園は支えられています。

さて、宿題の絵の具についてはボトルを変更するのではなく、牛乳パックでじょうごを作って絵の具を入れてみることを試みました。
牛乳パックはコーティングされているので、絵の具が滑ってくれるのではと期待したのです。 

ドキドキしながら実験して見ると、おおっ!絵の具が入って行く!
それでも絵の具はどうしても色によって粘度が違います。
みんなで実験しながら色によってボトルに入れる方法もみつけて、絵の具の補充は速やかに終了しました。

絵の具が揃い、倉庫もすっかり片付いて、モノの準備はばっちりです。
さらに、いよいよ3月に迫ったあおぞらスタートに向けて、スタッフも開催が楽しみでたまらないようです。 
スタッフの気持ちも準備万端です! 
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プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;