フジイブログ

色彩楽園主宰フジイのブログです。

阪神・淡路大震災30年

被災した子どもたちからの贈りもの

くまものがたりロゴ6


こんにちは!くますけです!

阪神・淡路大震災で被災した子どものケア活動から誕生した色彩楽園。当時の活動は今も「あおぞら色彩楽園」として続いています。

今回は大震災直後の子どもたちの表情を切り取った写真のお話です。


1995年、藤井さんたちは絵を描いたり色で遊んだり、おんぶしたり、おすもうをとったりして、被災した子どもたちと共に過ごし、語りの場としての「おえかきやさん」を開催しました。

そのときの子どもたちを藤井さんは写真に撮ったそうです。

大震災から一年、子どもたちの写真は2,000枚を越えました。

当時のことを藤井さんに聞いてみました。


>どうして、そんなにたくさん写真を撮ったの?

「最初は写真なんて撮る余裕もなかったし、被災した子たちを撮るなんて、やっちゃいけないって思ってたんだけど、当時出会った子たちは心に受けたダメージを外に出して元気を取り戻そうとする、未来に生きる大きなパワーがみなぎっていたんです。なので、シャッターを切らずにはいられませんでした。そう、なんだか不思議な力を感じて、1年間もう夢中で写真を撮り続けました」


>この、たくさんの写真を見ていると、なんだか嬉しくなるね!

「うん、機会をいただいて写真展も開催したんだけれど、それは子どもの再生力や回復力が強く感じられたので、それをできるだけ見てもらいたいと思ったから。来てくれた方々からは「ありがとう!神戸の子どもたち!元気が出たよ!」という感想がたくさん寄せられたんです。

まさに神戸を元気にしたのは、この子たち!っていうメッセージを込めました」


その後これらの写真はずいぶん長い間眠っていたんだけど、今年は震災から30年と言う節目でもあるので、当時の子どもの写真パネル54点を阪神・淡路大震災 人と防災未来センターに寄贈しました。

大きな被害を受けた中で子どもたちがどんな風に過ごしていたのか、どんな表情を見せてくれていたのか、「貴重な資料になります」と言ってくださいました」


>当時の子どもたちのことをどんな風に感じてるの?

「私たちは子どもたちが残してくれた作品からとてもたくさんのことを学びました。

心にダメージを受けた子どもがどんな形でその苦しさを表現するのか、作品や子どもの行動にはどんなメッセージがあるのか、どんな回復過程を踏むのか、など、今の子どもたちにも活かされている多くの大切なことを教えてもらいました。

そして何より、活動を振り返る度に感じたのは、私たちの方が子どもたちに元気にしてもらっていたということです。


この子たちがいたから、私たちは希望を感じることができた。

この子たちのパワーを感じて、私たちはがんばれた。

この子たちに大切なことを全て教わった。

もう、本当に感謝しかありません」


30年前の子どもたちが今の子どもたちを支えているんですね。

当時の写真パネルは大切に保管され、防災、減災はもとより、子どものケア活動にも活かされます。

9ないしょだからね

1月のあおぞらレポート〜災害と子どもの心のケア

<阪神:淡路大震災特別企画>

災害と子どもの心のケア~クレヨンが心のおくすりに


1月17日、神戸は阪神・淡路大震災から30周年を迎えました。
30年という月日は長いようでもありますが、「あの日」のことは今も昨日のことのように思い出されます。

1月の「あおぞら色彩楽園」は「災害」というテーマで子どもの心のケアについて特別セミナーを開催しました。

セミナーには、とても懐かしい顔やお子さんと一緒のお父さん・お母さん、遠方から駆けつけてくださった方々が集まりました。

とりわけ嬉しかったのは、なんと言っても保育士の先生方が多数参加してくださっていたことです。

いつも、子どもの絵や心のメッセージについて話すときに「先生」と呼ばれる、子どもに関わる職業の方にぜひ来ていただきたいと思うのですが、日頃の業務の激しさなどもあって、なかなか思いが届かないように感じていました。

災害は、いつでも、どこでも起きます。

万一のときには子どもたちの体と心を守ってほしいし、災害だけでなく、日頃の子どもの気になるサインに対しても共通していることがたくさんありますので、現場の先生方に来ていただけたことは本当に嬉しく思いました。


また、サプライスもありました。
震災以後、なんどか取材していただいた、毎日新聞の記者Nさんが差し入れと掲載記事や子どもの支援活動の記事のコピーをどっさり持って駆けつけてくれたのです。

アフガンの子ども支援のイベントもお手伝いしたこともあって、懐かしく、一瞬にして時が巻き戻ったようで、30年という時間を改めてひしひしと感じました。


セミナーにご参加のみなさんは、子どもの心の中のダメージがどんな形で現れるのか、どのように回復のステップを踏むのか、その過程で何が大切あのか、などをとても熱心に聞き、カラーワークに取り組んでくださいました。


CIMG0263そのすぐ隣には、ミニあおぞら色彩楽園を併設して、子どもたちに自由なアートスペースを体験してもらいました。

すると、ここでもまた、すばらしい光景を眼にしました。

受付を済ませて、しばらくミニあおぞら会場で過ごすと、お母さんたちがセミナー席に着いても、子どもたちは、そのままミニあおぞら会場で遊び続けていました。

そして、開始後しばらくは声や物音が聞こえていたのですが、30分を過ぎた頃には本当に静かになって、それぞれが自分のアートに取り組んでいるようでした。

2時間たっぷり、大人も子どもも色や形に没頭して、心の言葉を感じて、発していただきました。

2時間も自分のアートに集中して取り組んだ子どもたちには感謝しかありません。

IMG_5351

ご参加いただいた方々の声を一部紹介します。

―――――――――――――――――――――-

・30年、たくさんのことがあって、今のお気持ちや考えなんだろうなと思いながら聴いていました。
回復のステップを言葉として聴いて、なんとなくの所を整理できたきがしました。

お話を聞かせて頂いてよかったです。ありがとうございました。


・大人になって、自由に色をなぐりり描きすることがなかったので、新鮮で楽しかったです。
すっきりしました!勉強になりました。あおぞら、今度3月行かせていただきます。


・数年前からあおぞら色彩楽園の事を知っていて、気になりつつも行けていなかったところ、友人に誘われての参加でした。

保育士として、「何かを描かせる」「同じような作品が出来る」という造形活動に疑問があり、今日の心と表現のお話は、とても勉強になり、共感ばかりでした。

自分自身が色で表現して体感できたのもよかったです。


・ありがとうございました。

理解しているつもりでも、そうだった‼︎と改めて大切なことに気づくことができました。

30年も活動を続けられていることにも感謝と尊敬の想いでいっぱいです。

自分で手軽に色を使ってコンディショニング、大切ですね。わかていても、できてなかったです。

ネガティブなものはあまり持ってないと思っていたけど、無自覚だったのか、手が止まらず・・。

吐き出せてスッキリしたような気がします。ありがとうございました。私も伝えていきたいです!

―――――――――――――――――――――-


30年前、大惨事が起きたときの希望は子どもたちでした。

その後、復興に取り組む私たちの希望も、子どもたちでした。

たくさんの子どもが回復していく姿に触れて、私たちはエネルギーを充電してもらいました。

そして、これからも希望もやはり、子どもたちです。

子どもたちの生きる力が私たちの明日への希望です。

色彩楽園はこれからもたくさんの方々の心の言葉を聞き続けます。

ご参加いただいたみなさま、ご協力いただいたみなさま、応援していただいたみなさま、ありがとうございました。
また、今回の参加費は、あおぞら募金として活用させていただきます。
ありがとうございました。

ギャラリー
  • 旅立ちの季節
  • 旅立ちの季節
  • 旅立ちの季節
  • 3月のあおぞらレポート
  • 2026年2月のあおぞらレポート
  • 2026年1月のあおぞらレポート②~心を守る
  • 2026年1月のあおぞらレポート②~心を守る
  • 2026年1月のあおぞらレポート①〜命を守る
  • 2026年1月のあおぞらレポート①〜命を守る
プロフィール

ふじいまさこざる

阪神大震災後の子どものこころのケアが色彩楽園の始まりです。当時出会った子どもたちは「こざるー!」と呼んでくれていました(^-^;